11月16日から18日にかけて、2泊3日で愛知県と長野県へ「私的旅行」に出かけられた天皇・皇后両陛下。
「四季折々の自然に触れ、両陛下にリラックスしていただく『私的旅行』は'13年に始まり、今回が7回目となりました。
陛下が80歳になったのを機に、恒例の葉山や軽井沢での静養とは別に各地を回っていただく“フルムーン旅行”です。当初は年に2回程度ということでした」(宮内庁担当記者)
昨年の秋は、陛下が戦時中に疎開していた奥日光を含めた栃木県などへの旅行が予定されていたが、9月の大雨による水害被害で中止に。
この春も、熊本地震の影響などで催行されず、今回は17か月ぶりとなった。
「16日の初日に両陛下は、愛知県犬山市の農業用溜め池『入鹿池』に立ち寄り、紅葉を楽しまれました。
そのまま長野県へ移動し、2日目は阿智村の『満蒙開拓平和記念館』で元開拓団の引揚者と懇談し、苦労をしのばれました」(同・記者)
その後、『りんご並木』でりんご狩りも楽しみ、栽培に携わる中学生を激励するなど、ゆったりめの日程で2泊3日の旅を終えられた。
「今回のご旅行で少しでもリラックスできればいいと思いますが、美智子さまは常に天皇陛下をお支えする立場なので、気が休まらないところもあると思います」
皇室を長年取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんもそう心配するが、皇后美智子さまは最近、おやつれになっているように……。
美智子さまを取材したカメラマンも心配そうに語る。
「美智子さまは最近、また一段とやせて、ほおがこけたようにも見えました。
11月11日に明治神宮外苑で行われた壁画展のときは、特におやせになっているように見えました。
14日に国立能楽堂で能を鑑賞されたときも、雨天で傘をさされていたこともあると思いますが、到着時には笑顔を見せることもなくお疲れの様子にも見えました」
10月20日の82歳のお誕生日には、
《この1年、ご体調は必ずしも万全ではありませんでした》
とのご動静の発表があった美智子さまは、無理をしながら皇后として、昨年10月からの1年間で「342件」の務めを果たされたという。
単純計算すれば、2週間に1度しか休めない激務ぶりが美智子さまがおやせになる理由のひとつだろう。
昨年の夏には心臓の精密検査で、冠動脈3か所に動脈硬化による「狭窄」も見つかっている美智子さま。
さらに、'11年7月ごろから続いていた左肩から左手にかけて、しびれや痛みが出る「頸椎症性神経根症」が最近は再び悪化。
「美智子さまは10月25日の夕方から頸椎症性神経根症が悪化したそうです。
肩周辺の痛みが強まり、公務日程の見直しを検討することが宮内庁から発表されました」(前出・記者)