髪はほぼ顔! 印象は髪型で劇的に変わる
美しいエイジングに大事な要素のひとつが“髪型”。「髪ならブスでも褒められる」……印象的なフレーズが並ぶ著書が大好評のヘアアドバイザー・佐藤友美さんが、女性と髪との付き合い方を伝授!
「髪は顔の一部であるどころか、ほぼ顔。その印象を決めてしまう髪にもっと意識を向けてほしい」
と語るのは『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)の著者、佐藤友美さん(40)。著書はNHK「あさイチ」で特集され大反響を呼び、7万部を突破した。これまで彼女が撮影ディレクションしたヘアスタイルはなんと4万人分!
「女性の顔を100点満点で評価するとしたら、その内訳は、顔(メイク)が50点、髪が50点です。生まれつき美人でメイクが完璧な50点の人でも、髪が0点であれば総合点は50点。逆に顔に自信がなくて30点だったとしても、髪が美しく50点あれば、総合点は80点です。顔の印象の評価はこの総合点で決まるのです。美人オーラをまとっている女性は、このことをよく知っています。ですから髪で手を抜くことは決してないのです」
また、髪を褒められることは、自己肯定感を高める効果もあり、これは女性がきれいになるうえでなくてはならない感覚という。
「まずは“顔と髪で100点満点の法則”を知り、自己肯定感を持てる自分になってほしいと思います」
老けて見える3大元凶「艶のない髪」「白髪」「薄毛」
「艶を出すには髪のうるおいも重要ですが、髪表面の凸凹を減らして乱反射を減らすことが鍵。ですから髪表面の凹凸を整えスムーズにすることで見た目の艶はすぐに手に入ります。凹凸を整えるにはドライヤーやアイロンでの熱処理が必要なので、髪の乾かし方次第で艶を取り戻すことができるのです。ここで間違ってはいけないのがドライヤーのかけ方。常にドライヤーを持つ手は頭の上。根元から毛先に向けてかけるようにしましょう」
髪の健康を考えるなら、慌ただしい時間に行う朝シャンより夜シャンがおすすめ。シャンプーは泡立てず直接地肌につけてOK。コンディショナーをつける前に水分をふき取り、粗いコームを通し液剤を髪全体に浸透させる。ドライヤーは上から下へ向け根元を乾かす。襟足部分も同様に
薄毛もシャンプーの方法でハリやコシを取り戻し、分け目の工夫でかなり改善できるという。
「シャンプーは髪を洗うのではなく、地肌を洗うもの。指の腹を使ってやさしくマッサージするようにしてください。頭皮が動いている感覚があればOK。頭皮の汚れをしっかり落とし血行をよくすることでハリとコシが出てきます。また頭皮と顔の肌は1枚でつながっているので、顔のリフトアップにもなって一石二鳥です。
分け目については、できるだけはっきりつけないほうが若々しい印象に。具体的には、顔に対してまっすぐ分け目をとらずに、斜めにとるようにしてください」
また、白髪が出はじめたら、きれいになるチャンス、と佐藤さんはいう。
「40歳を越えて急にきれいになった人に話を聞くと、“白髪が出てきたから、また美容院に通いはじめた”という人が多いんです。白髪をカバーするだけでなく、そのタイミングで髪もメンテナンスカットし続けることで、見た目が若々しくなったり、きれいになったりするわけです。
ホームカラーよりもお金はそれなりにかかりますが、ブランドバッグ1個を買うのと同じ費用で1年間のヘアカラー代は賄えるはず。きれいに年齢を重ねたいと思うなら、美容院でのカラーをおすすめします」
髪を変えればキャラも変わり、なりたい自分に!
とはいえ、いまだに“行きつけの美容院”に出会えないと嘆く人もいるよう。
「思うようなスタイルにならない原因の多くは、担当する美容師さんに自己開示できないことだと思います。カウンセリング中の人見知りは厳禁です。なりたい自分をイメージして具体的に伝えてください。同窓会に行くなら、“幸せそうに見せたい”あるいは“リッチに、勝ち組っぽく”などでもいいのです。もちろん、“知的に”“おしゃれなママっぽく”というリクエストもOK。
不思議なもので、髪型が変われば自分のキャラが髪型に合わせて変わってきます。これは本当です。実際に“結婚できる髪に”とお願いして、すぐに結婚できた女性を何人も知っています。
髪にはすごいパワーが秘められています。髪を変えることで、なりたい自分になることも、これからの人生を幸せにすることもできると私は信じています」
■美容院でのオーダーのPOINT!
・予約は前日までに。友人の紹介店がベスト
・混む土日より平日のすいてる時間がおすすめ
・カウンセリングは病院の問診と思って自己開示
・普段のスタイリング、ヘアケア方法を伝える
実際のカットやカラーが始まれば一切話をしなくても問題ない。しかしカウンセリングではしっかり希望を伝えて。美容師はプロなので、その人に似合う髪型はある程度わかる。でも“なりたいイメージ”は自分が伝えなければわからない、ということを忘れずに!
<プロフィール>
佐藤友美さん
「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在。セミナーや講演を聞いた美容師は延べ2万人を超える。美容院へのカウンセリングコーチ、ヘアケア製品やスタイリング剤の商品開発アドバイザー、その人に合った美容院の紹介なども手がける。