「顔はすごくやつれていました。オーラもないというか……。身体もやせてしまったのか、着ていたスーツがブカブカに見えました」(居合わせた客)
11月初旬の夜、前東京都知事の舛添要一氏が現れたのは、赤坂のとある和食料理店。政治資金問題で辞任後は、公の場に出てくることがなかっただけに、ひとり寂しく夕食……と思いきや、
「5人ほどで来ているのを見ました。一緒にいたのは、自民党幹事長の二階俊博さんと前内閣特命相の島尻安伊子さん。それから、議員らしき2人の方がいました」(前出・居合わせた客)
舛添氏と一緒にいた二階幹事長と島尻さんは、いずれも現役の自民党議員でかなり重要なポストに就いている。
「二階さんは、自民党の幹事長。選挙活動の指揮や国会運営、法案審議、さらには自民党の財政や人事の管理などに携わる役職です。島尻さんは現在、内閣府大臣補佐官を務め、沖縄振興や子どもの貧困対策など安倍政権のキーとなる政策に関わっていますよ」(全国紙記者)
そんな大物たちと赤坂で密会とは、まるで“政治家”のようだ。まさかこの会食は、舛添氏の政界復帰への布石!?
その可能性を“精査”すべく、都内にある彼の自宅へ向かった。
11月某日の夕方、白い帽子をかぶり、黒色のジャンパーに紺色のジャージをはいた舛添氏が出てきた。最寄りの駅方面に向かって歩きだしたところを直撃した。
─舛添さん、週刊女性です。
「いや、もういっさい、取材には応じていませんから」
声をかけると、一瞬驚いた様子を見せたが、すぐに表情が硬くなった。
─最近、自民党の二階さんたちと会食をされていたようですが、政界復帰を視野に入れてのことですか?
「取材にはいっさい、応じられません。はっきり言います。それだけです」
強い口調で、こちらの顔をまっすぐ見る。だが、その顔はやはり、頬がこけていて、シワも増え、一気に老け込んでしまった印象だ。
─おやせになったように見えますが、体調がすぐれないのでしょうか?
「…………」
─次の参院選に出馬されるおつもりなのでしょうか。
「…………」
─小池百合子都知事に何かひと言お願いします。
「…………」
こちらが何を質問しても無言を貫き、そのまま街へと消えていった。後日、所属事務所にも問い合わせてみたが、
「何も話すことはありません」
という回答しか返ってこなかった。