24日、NHK杯の試合前会見で同期がそろい笑顔を見せる羽生(左)、日野(中)、田中(右)

 11月26日、北海道で行われたNHK杯のフリーの演技を終えた羽生結弦。今回の大会では、同期である田中刑事選手と日野龍樹選手も一緒になった。

 彼らとは小学生クラスであるノービス大会から切磋琢磨してきた。リンクの上ではライバル心を燃やしている3人だが、スケート靴を脱げば、同期の仲間でもある。

「ちょっと前の話になりますが、試合の前にもかかわらず羽生クンはよく、田中クンや日野クンたちとキャッチボールをしたり、サッカーボールでリフティングをしていました。彼らはわざわざ、大会にボールやグローブを持ってくるんですよ。

 それで、羽生クンに“試合前にキャッチボールとかして楽しいの?”って聞いたら、“とっても楽しいです。だって、手加減なしでマジぶっこみますから”って、あのイタズラっ子みたいな笑顔で話していましたよ」(スポーツライター)

 最近ではゆづクンとデカのこんな微笑ましいシーンも。

「練習拠点がカナダの羽生選手は、なかなか同期と会えないので、久々に再会すると激しい勢いで話し続けることもあるそうです。

 ある大会のガラ(エキシビション)で、田中選手が羽生選手に、“そのイヤホン、いいやつなの?”と聞いたことがあったんです。

 羽生選手はすごくうれしかったようで、“そうなの! これさ、材質が××で●△■……”みたいに、興味がない人が聞いたらまったくわからない専門用語を交えて一方的に話していました。その間、田中選手は“うん、うん”とニコニコしながら、ずっと聞いていましたよ」(全国紙記者)

 もうひとりの同期であるフェイも、仲睦まじさでは負けていない。

「'14年にALS(筋萎縮性側索硬化症)の理解促進チャリティー活動『アイス・バケツ・チャレンジ』が流行ったとき、同門のハビエル・フェルナンデス選手や、ブライアン・オーサーコーチは金メダリストである羽生選手への指名を遠慮していたんです。

 それを遠慮なく指名したのが日野選手。羽生選手も“マジかよ!”と笑って、バケツに入った氷水を頭からかぶっていました。なんだか悪友同士みたいな感じでしたね」(全国紙記者)