韓国出身の6人組ボーイズグループB.A.P(ビーエイピー)が、日本6枚目のシングルとして、12月7日に「FLY HIGH」をリリースすることが決定! シングル表題曲としては初となる日本オリジナルソングで、振り付けにはメンバーのZELOが参加した意欲作。12月の来日プロモーション、1月には東京・大阪・名古屋を巡る日本ツアーを控えたメンバーたちをソウルで直撃。新曲のポイントや、来日活動の意気込みを語ってもらいました。

※リーダーのバン・ヨングクは現在休養中のため、取材に不参加

(左から)デヒョン(23)、ヒムチャン(26)、ヨンジェ(22)、ジョンアプ(21)、ZELO(20)…年齢は2016年12月1日現在

新曲「FLY HIGH」の振り付けは末っ子ZELOが担当

──12月7日に日本6枚目のシングルとしてリリースされる「FLY HIGH」の聞きどころは?
 
ヨンジェ:「夢に向かって走っていこう」という、希望を感じさせるメッセージが込められた曲です。強めの曲調になっていて、そのメロディーによってメッセージが力強く伝えられると思うし、明るいエネルギーに溢れる感じが個人的に気に入っています。

──「FLY HIGH」の中で、気に入っている歌詞などは?

デヒョン:僕のパートで「地平線 何度も越えて」という歌詞があるんですが、“絶対に手を離さない”という比喩のようで気に入っています。歌う時、本当に力を込めて歌える感じがします。

ヨンジェ:僕は「終わらない夢をあげるよ」という歌詞の意味とメロディーが気に入っています。

ヒムチャン:「願うなら 全ては君のもの この世界も 星空も 手に入れよう」という歌詞が、ロマンチックな雰囲気があって好きです。

ヨンジェ

──「FLY HIGH」のMVの見どころや撮影時のエピソードは?

ヒムチャン:韓国の新曲、「SKYDIVE」を3日間かけて撮影した後に、すぐこの「FLY HIGH」のスケジュールで、全く寝ていない状態で撮影に入りましたが、とてもカッコよく撮れていると思います。特にビルの屋上でのダンスシーンは雰囲気がいいですね。

ZELO:でも、ヒムチャン兄さんは高い所というか、生命の危険を感じる場所が嫌いみたいで。怖いというより、“どうしてわざわざそんなところに行かないといけないんだ”って思うみたいです(笑い)。

デヒョン:「SKYDIVE」では、僕らの力強く重厚感のある姿をお見せしましたが、「FLY HIGH」では、軽やかで明るい姿をお見せしています。ZELOが振付をしたダンスもポイントです。

ZELO:曲を聴いた時、弦楽器の音が印象的だったんですが、その音に合わせるように、手や身体を伸ばすような動作を取り入れたらカッコよくなるんじゃないかと思い構成しました。「SKYDIVE」のMV撮影などを挟みながら、1週間くらいかけて作りました。

──カップリング曲の「FIRE FLAME」のポイントは?

ジョンアプ:未来に向かっていくようなサウンドとイメージがある曲で、これまでやってきた曲とはちょっと違うスタイルです。B.A.Pの新しい姿をお見せできるんじゃないかと思います。

ヒムチャン:正直、いままでの僕には無かったスタイルの曲で、レコーディングの時に苦労しました(苦笑)。

──もうひとつのカップリング曲「WITH YOU」は、“ずっと一緒にいたい”という思いを歌った曲。オリジナルは韓国語のナンバーで、その日本語Ver.です。

ZELO:「WITH YOU」はコンサートの時、いつも最後に歌うナンバーなんですが、ファンの方たちに愛されている曲なので、日本語で歌うことになりました。この曲をきっかけに、日本のファンとより近い関係になれるんじゃないかと思います。

ヒムチャン

リーダーが休養。プレッシャーを感じます

──韓国では一足早く11月に2ndフルアルバム「NOIR」を発売し、ショーケースを行いましたが、いかがでしたか?

ZELO:ヨングク兄さんがいないからか、本当に緊張しました。

──バン・ヨングクさんがお休みの間は、ヒムチャンさんが臨時リーダーとのこと。ショーケース後の記者会見で「負担が大きい」と語っていらっしゃいましたが…。

ヒムチャン:プレッシャーを感じているのは確かです。例えば、韓国の音楽番組ってスケジュールといい、本当に大変なんですよ。誰もケガをすることなくよいステージをお見せしたいと思っています。今回はとにかく初心に戻って、新人グループのような気持ちで頑張りたいです。

──「NOIR」のタイトル曲「SKYDIVE」は、B.A.Pさんらしいパワフルで激しいパフォーマンスが特徴のナンバーですね。

ヒムチャン:長い間、いろいろな準備してリリースにこぎつけた曲です。

ヨンジェ:曲もダンスもすごくカッコよく構成されているので、その魅力をステージ上で100%の表現できるように頑張りました。パフォーマンス的にも音楽的にも、ヨングク兄さんは本当に大きな存在ですが、僕ら5人が力を合わせて兄さんの穴を埋めて、不足感を感じさせないステージをしたいです。

ジョンアプ

──今回のように、コンセプトが違う韓国活動と日本活動が続く場合、頭の切り替えが大変ではありませんか?

ヨンジェ:確かに今回はスタイルが全然違いますが、“僕らの音楽を届ける”という点では一緒です。ステージ上だけでなく、こういったインタビューでも伝えたいことは一緒ですので、難しさを感じることはないですね。

──ところで、この1年で制作された日本オリジナル曲は、「FLY HIGH」「FIRE FLAME」「FREAKY SOUND」「GOOD TIME」「NEW WORLD」「KINGDOM」「BACK IN TIME」の7曲。この中で一番好きな曲は?

ZELO:「GOOD TIME」です。アルバム「Best. Absolute. Perfect」に収録された3曲の日本オリジナル曲の中で、一番B.A.Pっぽいと思いましたし、当時、表現力を広げてみたいと思っていた時に出会えた新しいスタイルの曲だったので、惹かれるものがありました。

ジョンアプ:僕も「GOOD TIME」。この曲の感性的な部分が好きです。

ヨンジェ:僕は「FIRE FLAME」。どこが、というより、全体的に好きです。

デヒョン:「KINGDOM」です。僕のボーカルスタイルによく合っていたと思いますし、ファンのみなさんがたくさん愛してくれた曲なので、愛着があります。

ヒムチャン:「BACK IN TIME」のメロディーが好きです。

──1月に東京、大阪、名古屋で開催される「B.A.P 2nd Japan Tour」は、B.A.Pとしては初の日本でのスタンディングです。意気込みは?

ヨンジェ:すごく楽しそうだし、ファンと近い場所でコミュニケーションができるので、僕らも楽しみにしています。曲も、ファンと通じ合える曲を、いろいろ歌いたいなぁと思います。

ヒムチャン:スタンディングだと、ファンの顔やうちわが本当によーく見えます(笑)

デヒョン

クリスマスプレゼントは顔用パックに車のタイヤを

──もうすぐクリスマスですが、となりのメンバーにクリスマスプレゼントを贈るなら?

デヒョン:ZELOにプレゼントするなら、顔用のパックを上げたいです。「ちゃんとスキンケアしなさい」という意味で(笑い)。

ZELO:ジョンアプには、フェイスケア用のマシーンをあげたいです。

ジョンアプ:僕はヨンジェ兄さんに、“肯定的な性格”をプレゼントしたいです。

一同:爆笑

ジョンアプ:なぜなら、たま~にキレることがあるんです(笑い)。普段はパーフェクトな兄さんなんですが…。

デヒョン:もう遅いよ(笑い)。 

ヨンジェ:ヒムチャン兄さんには、車のタイヤをプレゼントしたいです。というのもこの間、兄さんの車のタイヤがパンクしてしまったんです!

ヒムチャン:早くちょうだいね(笑い)。

ヨンジェ:もしあげるなら、の話だから! 

ヒムチャン:そうですね、デヒョンには…“楽しみ”をあげたいです。一緒に遊ぶのもいいけれど、車のタイヤを買いに行くのに付き合ってもらうのもいいかも(笑い)。

ZELO

──2016年はどんな一年でしたか? そして2017年はどんな年にしたいですか?

デヒョン:「2016年は音楽にまつわるあらゆることに挑戦し、成長する」という目標があったんですが、頑張ったけれど叶わなかった部分もあり残念でした。でも、僕だけでなくほかのメンバーもたくさん努力をして、成長できた一年だったと思います。来年はファンのみなさんにたくさんお会いして、いい姿をお見せしたいです。

ZELO:僕は自分にプラスになることだけを考えるタイプなので、僕を取り巻く環境はいつもいい状態なんですが、今年は僕を助けてくれるいい友達がたくさんできて、幸せな一年でした。来年の目標は、男らしい男になること。練習にもこれまで以上に頑張りたいです。

ジョンアプ:大変なこともありましたけれど、楽しい一年だったと思います。何というか、これが人生なんだなぁと思ったし、人は人らしく生きるのが一番だな、と感じました。来年は努力した分、結果が出る一年になればいいなと思います

ヨンジェ:今年は努力をたくさんして、一生懸命生きた一年だったと思います。いいことも大変だったことも両方ありましたが、この一年を基盤にして、来年はもっと大きな翼を広げていきたいです

ヒムチャン:僕は弟たちに何かをしてあげるのが好きなんですが、ワールドツアーが終わったあと、初めて自分にプレゼントをしました。車なんですが、新車なのにタイヤがパンクしてしまいました…。そんな一年だったので、来年はタイヤがパンクしない年にしたいです(笑)。というのは冗談ですが、何より、僕らB.A.P6人の絆がもっと強くなる一年になればいいなと思います。

<プロフィール>
ビーエイピー。韓国出身の6人組ボーイズグループ。2012年、シングル「WARRIOR」で韓国デビュー。骨太で重厚なHIP-HOPサウンドと、超高速ラップ(通称:LTEラップ)、7オクターブのボーカルに、パワフルなダンスが融合したパフォーマンスで、一気にトップグループへと駆け上がる。日本では2013年10月にシングル「WARRIOR」でメジャーデビュー。2016年3月に活動の集大成としてファーストアルバム「Best. Absolute. Perfect」をリリース。

<リリース情報>
■シングル情報
B.A.P JAPAN 6TH SINGLE「FLY HIGH」
2016年12月7日(水)発売
・Type-A ¥1,713+tax
・Type-B ¥1,157+tax
・数量限定盤 ¥2,685+tax(※無くなり次第、販売終了)

■DVD情報
LIVE Blu-ray/DVD「B.A.P LIVE ON EARTH 2016 WORLD TOUR JAPAN AWAKE!!」
2016年12月7日(水)発売
ワールドツアー「B.A.P LIVE ON EARTH 2016 WORLD TOUR」の日本ファイナルとなる2016年7月13日東京国際フォーラム公演を収録した作品。7月12日・13日の東京公演時のメイキング映像も収録。
・Blu-ray ¥6,500+税
・DVD2枚組 ¥5,900+税

※シングル、DVDともに封入特典あり

■「FLY HIGH」リリースイベント
2016年12月9日(金) 名古屋市国際展示場 ポートメッセなごや 第2展示館
2016年12月10日(土) 大阪南港 ATCホール Cホール
2016年12月11日(日) 東京流通センター 第2展示場 Eホール

■ジャパンツアー「B.A.P 2nd Japan Tour: Be. Act. Play」
2017年1月25日(水) 東京・豊洲PIT (OPEN18:00/START19:00)
2017年1月26日(木) 東京・豊洲PIT (OPEN18:00/START19:00)
2017年1月28日(土) 大阪・堂島リバーフォーラム (OPEN17:00/START18:00)
2017年1月29日(日) 大阪・堂島リバーフォーラム (OPEN15:00/START16:00)
2017年1月31日(火) 愛知・Zepp Nagoya (OPEN18:00/START19:00)

※詳細はB.A.P JAPAN OFFICIAL WEB SITE
http://bap-official.jp/

Photo/シム・ギュテ(STUDIO HARU) text/古林由香