ASKAとともに千葉県にある総合病院の隔離病棟に、薬物治療のため入院していた作家の石丸元章氏は肩を落とし、「本当にとても残念です」と話した。
'14年に覚せい剤取締法違反で懲役3年の有罪判決を受けたASKAが、4年の執行猶予期間中である11月28日に逮捕された。容疑はまたしても覚せい剤取締法違反。
2年前の逮捕時は、治療のため入院したASKA。前出の石丸氏は、当時の彼の印象を次のように話す。
「毎日顔を合わせましたし、食事も向かいの席だったので、いろいろな話をしました。“音楽をやることが自分の生きる使命”と、創作に対しては強い意欲を感じましたね」
逮捕前日に更新したブログでも、新曲をネットで発表すると記していた。
「ASKAさんはお父さんから、“母さんが元気なうちに歌う姿を見せてやれ”と言われており、ずっと曲を作っていました。数人の音楽関係者は、彼から曲が送られてきたそうです」(音楽雑誌ライター)
警察庁の発表によると昨年の覚せい剤事犯の再犯者率は64・8%にものぼる。なぜこれほどまでに再犯が多いのか。
「売人は、1度捕まった客に必ずといっていいほど連絡をとりますね。警察にどこまで話したか知りたいから。何も話していないとわかると、また自分の客にするためにクスリをタダで渡すんです」
そう話すのは、かつて薬物を調達していた元売人の男性。
「ASKAさんは前に捕まったときに警察に入手ルートを話している。そんな危険なやつに普通は連絡をとらない。
ただ、上客だったはずだから、もし今回使っていたなら、最後に儲けるために前回の時点で大量に売りつけられたのか、もしくは以前のガサ(家宅捜索)で見つからなかったものを使用していたか……」(前出・元売人の男性)
もし起訴されて再犯となった場合、刑はどの程度になるのか。『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士によると、
「今回の容疑に関しては、懲役1年6か月から2年程度が予想されます。執行猶予が取り消され、前回の懲役3年に追加されるので、合計で懲役4年6か月から5年程度になると考えられます」
現在、ASKAは容疑を否認。尿検査で検出された覚せい剤の成分は極めて微量で、証拠となる器具も発見されておらず、不起訴の可能性も?
「微量とはいえ反応が出たなら覚せい剤を体内に入れたことは事実。使用については起訴される可能性が高いです。物的証拠が見つからなければ証言などが必要となり、それも得られなければ、不起訴もないこともないですが……」(前出・徳原弁護士)