「秋口のころでしたか。杏さんと東出さんが双子ちゃんを連れて、イタリア料理店で食事をしているのを見かけたんです。ふたりが食事をしている間、“ベビーカー”の中の赤ちゃんはおとなしくスヤスヤと気持ちよさそうに寝ていましたよ」(目撃した客)
都内の自宅マンションからほど近い距離にある、老舗イタリアンでの外食を楽しんでいた杏と東出昌大夫婦。彼らのそばにいたのは、5月に生まれた双子たちだった。
「芸能人といえば、おしゃれでスタイリッシュな海外製のブランドベビーカーや、三輪バギータイプを好む傾向がありますね。それが一種のステータスにもなっていると思います」(育児雑誌編集者)
対して冒頭のイタリアンで杏が使用していたのは、一風変わった“ベビーカー”だった。未熟児として生まれ、1か月以上を保育器の中で過ごした双子たちも順調に成長。そして生後半年を迎えたいま、お出かけも増えたのだろう。
「夫婦が選んだのはメーカー『東京乳母車』が製造する、『プスプス』という乳母車なんです。国内で作られる商品なので安心感がありますね。
杏さんたちは『ブラックシリーズ』というワンランク上の乳母車を使用しているのですが、通常よりも車高が高いので、おふたりにはちょうどいいのでしょう。本体は約13万円で、羽毛布団やレースカーテンなどのオプションをつければ優に15万円を超えます」(芸能プロ関係者)
かつては子育ての味方だった乳母車も古いというイメージがあるのか、愛用者は年々減っているという。
では、モデルとしてパリ・コレにも出演したおしゃれ夫婦はなぜ、ベビーカーではなくあえて乳母車にしたのか。『東京乳母車』の担当者に聞いてみると、
「まず赤ちゃんにとって一番乗り心地がいい、というのが大きいと思います。ベビーカーというのは、いわば荷物カートと一緒で物を運ぶには適していると思うんですけども、人間の赤ちゃんを乗せるのには適していないと考えています。乳母車の場合は、小さな子ども部屋がそのまま移動するような感じなので、リラックスして非常に機嫌よくお散歩ができるんです」
また通常のベビーカーよりもスペースが広いため、
「6、7年前からの傾向ですが、双子を持つご家庭で評判になっていまして、最近では売り上げの2割から3割を占めます」(前出・担当者)
双子のためにはどんなものがいいのか、夫婦で調べて購入を決めたのだろう。
「同社の乳母車は見た目もかわいいですけど、杏さんと東出さんが押せば絵になるでしょうね。ほかにも知る人ぞ知る乳母車として、芸能人利用者も少なくないみたいですよ」(前出・育児雑誌編集者)
赤ちゃんのことを第一に考えるのが、イマドキのおしゃれ夫婦なのかもしれない。