「今、イルミネーションがすごくキレイですよね。でも僕はマネージャーさんから“クリスマスは仕事が入りました”と報告がありました(笑)。
クリスマスといえば小さいころ、サンタさんには“これが欲しい”みたいにきちんとリクエストしていました。具体的にオーダーすればちゃんと欲しいものをくれるって気づいてからは、品番を伝えたり(笑)。
女性にプレゼントするときも、欲しい色やサイズを具体的に教えてほしいタイプです。女性は繊細だから、“シルバーじゃない、欲しかったのはゴールド!”って言われても悲しいので(笑)。こだわりを聞いておいて損はないかなと」
クリスマスの1週間前、12月17日に公開される『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラと ダブル世界の大冒険だニャン!』に出演する斎藤工。彼が演じるのは、なんと妖怪のぬらりひょん!
「出演オファーを受けた前日に、河瀬直美監督の短編作品『RESPECT』(「東アジア文化都市2016奈良市」上映作品。Webにて公開中)の撮影をしていたんですけど、現場でたまたま『妖怪ウォッチ』が話題に上がったんです。
河瀬さんは息子さんの付き添いで映画を見に行ってそこでボロ泣きされたそうで、“工くん、あれは深いんだ”と。そんな話をうかがった翌日だったので、何か必然性を感じて、これはお受けするべきだなと思いました」
工場での流れ作業を映した動画を見るのが好き
銀色の長髪に尖った耳。特殊メイクには約2時間。
「僕、工場での流れ作業を映した動画を見るのが好きで。同じ作業が淡々と繰り返されて、製品の一部が形成されていく。それと同じように、メイクさんの職人芸によって自分がぬらりひょんの姿に変わっていく様子をただ茫然と見ていました。
あとは隣にいた(共演の)山崎賢人くんがメイクされていくのを横目で……。そう、僕は人見知りが激しいので自分から話しかけたりはせず、ただ見ていただけです(笑)」
人見知りとはいえ、これまでけっこう大胆な役や激しい役どころもこなしてきた斎藤。
「演じる役によっては、裸を見られる以上の恥ずかしさがあるので、そういうときは開き直るしかないという私の“不健康”なモチベーションが生かされています(笑)。
普段はいつもローテンションですが、テンションが高めな役柄をいただいたときは、日ごろあまり聞かないようなヒップホップを大音量で聴いたり、滋養強壮ドリンクを飲んだり……。外から自分をごまかして、無理やりテンションを上げています(笑)」
監督した映画を海外の映画祭に出しまくりたい
俳優としてだけでなく、近年は映画監督としても活躍中。
「2012年ごろから短編映画をはじめドキュメンタリーやPVを撮らせていただいて、気づけば7本目。今、夏に撮った長編『blank13』の仕上げ作業をしています。
もともと僕は作り手志望だったけど、監督志望ではなかったし、俳優がクリエイティブなほうにまわってしまうと演者としての価値が変わってしまうと恐れていたんです。でも、今回は友人の実話から動き出したこともあり、企画の軸にいたのが自分だったので、監督をやるしかないなと」
その映画は来年の公開予定で、高橋一生やリリー・フランキーが出演するそう。
「天才が集まってくださいました。1回、周りにどう思われるかとかは置いておいて、むしろ海外の映画祭に出しまくろうって思っています」
俳優に監督業、来年も多方面での活躍を楽しみにしています!
<作品情報>
『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』
主人公・ケータをはじめ『妖怪ウォッチ』の仲間たちが実写の世界へ!? 最新作はアニメと実写の世界を行ったり来たり。しかも、実写パートには、山崎賢人、斎藤工、武井咲など主役級クラスのキャストが大集合。初めて登場する新妖怪・コアラニャンが巻き起こす衝撃の妖怪活劇。