手越祐也

 12月9日に出版された『NEWS あの日のままで』(主婦と生活社)。同書では、NEWSの結成から今までにいたるさまざまなエピソードが元スタッフたちの証言をもとに収録されている。

 都内にある人気アクセサリーショップの前で、NEWS小山慶一郎が10代の女の子を泣かせている光景が目撃されたときのこと─。

「それは偶然出会ったファンのコだったそうです。ちょうど解散がウワサされていた時期で“NEWSなくなっちゃうんですか”と本人を前に感極まってしまったようで。小山は“大丈夫だから”と優しく慰め、その場を去ったのだけど、女の子はさらに感激して泣きやまなくなってしまったとか」(芸能プロ関係者)

 こんな交流も小山の人柄ならではだろう。そして彼をフォローするのが加藤シゲアキ。Jr.内ユニットの『K.K.Kity』で一緒だったころから仲がよく、本のなかでもいろいろエピソードが語られている。

土日はいつもというくらい一緒にいたようです。2人ともクラブ通いが好きで、加藤が店長と相談して、小山のバースデーパーティーを開いたりして。ある年など、2人でいきなりライブを始め、NEWSのナンバーを熱唱して盛り上がったそうですよ

 と前出の芸能プロ関係者。仕事でも、小山が自分のラジオ番組に加藤をゲストで呼んでみたり。そこでは、意外な先輩とのエピソードも生まれていた。元スタッフが語る。

「同じ文化放送で嵐の相葉雅紀もラジオをやっていて、局内で小山と加藤を見つけたんだそうです。当時は山下と錦戸が抜けたばかり。相葉は“絶対、大丈夫だから。頑張れよ!”と本気で心配して励ましていたとか

 そんな小山と加藤が似ているのは、前に出るとかオーラがあるというより、普通でナチュラルでフラットなところだという。

「実はNEWSの残った4人はみんなフラットなタイプなんです。手越も今はギラギラしてますけど、彼は生き延びる道としてそうなったわけで」(前出・元スタッフ)

 ある意味、アイドルらしくない4人によるグループなのだ。増田についても、こんな人物評があると続ける。

「涙もろくて、復活コンサートでは最初から泣いていたほど。芸能人なのに自信がなくて、気を張って続けてきたんですよね。ビジネスアイドルじゃない、人間らしいピュアな面が魅力です

 そんな4人が頑張る姿にファンは感動し、応援したい気持ちをかきたてられるのだろう。