石原プロが熊本地震の被災者のために'16年6月11日から15日にかけて、熊本県益城町で復興支援のための炊き出しを行ったことはすでに報じられているが、実は途中である変化が起きていた。
炊き出しには、石原プロから舘ひろし、神田正輝ほか若手俳優ら3人が参加し、そこに合流したのはSMAPの木村拓哉、TOKIOの長瀬智也、V6の岡田准一の3人。
「彼らは石原プロに触発され、自ら志願したらしいです。長瀬さんが渡哲也さんのマネージャーに連絡をとって参加を決めたようですが、マネージャーも初めは半信半疑だったみたいですよ」(スポーツ紙記者)
木村ら3人は石原プロの5人とおそろいの、『熊本元気食堂』と描かれた青いTシャツを着て首には白いタオルを巻き、正午から2時間かけて被災者1200人に牛丼や豚のしょうが焼きを振る舞った。長瀬は、
「(来場した被災者たちの)笑顔にすごく元気をもらえた」
と汗をぬぐい、岡田は、
「(炊き出しで)元気を与えようという気持ちを勉強させてもらいました」
と満面の笑みを浮かべていた。
そんな炊き出しに変化が起きたのは木村らが合流する前の2日目のこと。急にメニューが変更されたというのだ。
「当初のメインは石原プロ名物のカレーや焼きそば、豚汁だったのですが、それが牛丼に、汁物が野菜スープに替わりました。メニューが豊富なことで知られる石原プロですが、途中で変更になることはこれまでにありませんでしたね」(芸能プロ関係者)
どうしてこのようなことが起こったのだろうか?
「神田さんが食事スペースに何度も足を運び、被災者の方たちと交流するうちに高齢者が多いことに気づいたみたいです。
そこで、カレーや焼きそばが何日も続くとつらいだろうという結論に達し、急きょメニューの変更を決めたようです。
“もう少し胃に優しいものはできないか”と、夜遅くまでフードコーディネーターと打ち合わせをしていましたよ」(前出・スポーツ紙記者)
神田といえば、“男気”と“気遣い”の人。これまでも彼のそんなエピソードは枚挙にいとまがない。
「翌日は変更されたあっさりメニューに、高齢者の方たちも大満足の様子でした。
被災者の状況を見て、とっさにメニューを替えた神田さんの臨機応変さと思いやりには事務所の若手俳優たちも感心していましたよ」(前出・スポーツ紙記者)
彼の優しさが被災者に届いたのは言うまでもない。