SMAPが静かに解散した昨年12月31日、中居正広に稲垣吾郎、草なぎ剛に香取慎吾、そして'96年に脱退したオートレーサーの森且行が極秘に集結した。その会場となったのが、東京・六本木にある『炭火焼肉An』だ。
けっして安価ではない高級焼き肉店だが、“スマロス”状態にあるファンの気持ちは熱い。“最後の晩餐”を求めて足を運んでいるという。
「たしかに予約、ご来店も含めて女性のお客様は増えました。ですが(SMAPは)プライベートでいらしたことなので、どの個室を利用したのか、どのメニューを頼まれたのかを聞かれましてもお答えはしていません」(店員)
それでも同じ空気を共有することに意義があるのだろう。焼き肉店からほど近い距離にある乃木神社にも、年末年始は多くのファンが駆けつけた。過去に、草なぎと香取が参拝に来たことで知られている。
「例年よりも参拝客は多いな、という印象はありましたが、(SMAPファンかは)どうでしょうか……」
と神社関係者は言うが、奉納された絵馬は再結成を願う声であふれていた。
'91年9月9日のCDデビュー前日、『西武園ゆうえんち 波のプール』には1万5000人のファンが押し寄せた。「団結力はどこにも負けない!」と叫んだ中居ら6人による、“伝説のデビューイベント”だった。
そして昨年9月9日、
「当園の各従業員から“ファンのお客さまがたくさんいらしています”との報告を受けまして、話し合った結果、曲をかけることにしました」
と話すのは広報担当者。デビュー日に合わせて多くのファンが来場していた園内のBGMを、『Smap Vest』に差し替える粋な計らいがとられたのだ。今後、SMAP関連のイベントについても、
「ジャニーズ事務所さんからご相談があれば、もちろん検討させていただきます」(前出・広報担当者)
『週刊女性』は関西にも向かった。'13年4月の『SMAP×SMAP はじめての5人旅スペシャル』(フジテレビ系)放送以来、すっかり聖地に定着したスポットがあるのだ。
まずは大阪市内にある鉄板焼き店『K』。放送後には、ボリューム満点の『ミックスモダン焼き』をはじめとした、メンバーが注文した“SMAPメニュー”目当てのファンであふれた。あれから3年、お店にはいまもUSJ土産を抱えたカップルや、女性団体客らが列をなしている。
「取材はいっさい受けていません。勘弁してください」
取材の意を述べると、店主はなぜか頑なに拒否。どうやら少々わけがあるようで……。
「夫婦で切り盛りしている店だから、どっとファンが押し寄せたときは“殺されるかと思うくらい忙しかった”と冗談めかしていたね。それでもファンには親切に対応しているんだけど、私ら常連も入りづらくなっちゃって。大将は“普通に商売したい”と、こぼしていましたよ」(常連客)
同じものを食べたいファンの気持ちもわかるが……。
そして、こちらも問い合わせが殺到した、メンバーが宿泊した神戸市の有馬温泉『兵衛向陽閣』の特別室『老松』。1人4万4100円の『スマスマプラン』は当時、半年先まで予約が埋まったのだとか。
「お客さまの中には“飲み物もメンバーと同じものを”とおっしゃる方もおられました。SMAPさんが召し上がった懐石料理コースは仕入れの都合上、季節によってお出しできない場合もございますが、できる限りご要望にそえるようご対応させていただいております」(広報担当者)
ほとんどのファンが「5人旅」と同じ旅路をたどるのだという。昨年12月26日の『スマスマ』最終回後にも多数の問い合わせがあったようだ。では宿泊時のメンバーの素顔はというと?
「すごく気さくな方たちでした。“ほかのゲストは大丈夫? ごめんなさいね”とご配慮いただき、とても感動しました。一般のお客さまたちともお話や握手をされていましたね」(前出・広報担当者)