舞台で輝きを放ち、生で会える(見られる)俳優が本当に仲のいい俳優を指名してトークする「生で会えるイケメンリレー対談」、通称“生イケ対談”連載。

 第2回は、宮崎秋人さんが井澤勇貴さんを指名! ここだけのトークをたっぷりお楽しみください。

*当記事では『週刊女性』本誌(2017年2月7日号)で収録しきれなかった対談を掲載しています。もっと読みたい方は本誌もチェック!

写真左から井澤勇貴、宮崎秋人 撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/Emiy 撮影協力/日本土地建物・京橋エドグラン 

――宮崎さんは包容力のある女性が好きだそうですが、そういうタイプは合ってると思いますか?

井澤勇貴 うん。それは納得できますね。

――井澤さんがどんなタイプが好きか分かります?

宮崎秋人 たぶん全部知ってると思います(笑)。すらっとしてる人でしょ?

井澤 僕、身長が180センチちょっとあるので、どっちかっていうと背が高い人のほうがいいなと思っていて。だから、すらっとしてる人っていうか、大まかに言うと、という感じになっちゃうんですけど(笑)。内面的には、やっぱりサポートしてくれる人がいいですね。身体の面でも精神的な面でも、何かしらケアをしてくれる人がいいなと思います。

――わがままが控えめな人がいい?

井澤 うん。

宮崎 そうじゃない?

井澤 フフフ。そうだね(笑)。

宮崎 アハハハハ!

――隠し事はなさそうですね。お互いを知りつくしている?(笑)

宮崎 知ってますよ。

井澤 知りつくしてるというか、何かひとつ出来事があると話すし、相談もしてましたね。仕事でもそうですし、プライベート的なこともいろいろ相談してました。

宮崎 相談されてました(笑)。

――今は家族のような信頼関係ですが、第一印象はどうだったんですか?

宮崎 男前だな~って思いましたよ。

井澤 僕は、会う前から舞台を観たりして、いろんな作品に出ている宮崎秋人を知っていたので、やっぱり肝っ玉が座ってるなと思いました。会ってみて、現場での居方(いかた)とか、共演者とのコミュニケーション能力にたけてるとか。周りに対してさりげない気遣いができる人なので、しっかりしてるなぁって。

宮崎 あざっす(笑)。あと、僕は初めての共演者で気になる人のことは、会う前に調べるんですけど。井澤の『AMNESIA(アムネシア)』のパスタの歌の動画に行きつきまして。そのパスタの歌を歌ってる井澤勇貴が好きすぎて。だから、やっと会えた気持ちが強かったですね。ほんとあれは名曲だよな?

井澤 アハハハ。2.5次元の舞台なんですけど、パスタの種類を言ってるだけの歌があるんですよ。

宮崎 そう。ただパスタの種類を羅列してる歌詞なのに、まーそれを上手にきれいに歌ってるもんだから、おかしくて(笑)。会う前からファンではありましたね。あの動画いまだに見てるもん。

2か月間の共同生活でほんとに仲良くなった

――その後、『メサイア-鋼ノ章-』のときに、井澤さんが宮崎さんの家に2か月間住んでいたと伺ってますが、そのいきさつは?

宮崎 単純に井澤の実家よりウチのほうが稽古場に通いやすいと思ったから、僕が誘いました。

井澤 「え!? いいのかな」ってなったんですけど、ありがたくお世話になりました。あのときは助けてもらいましたね。ご飯食べながら、お芝居についてもアドバイスもらったりして。

――どんな生活だったんですか?

宮崎 ずっと一緒ですね。

井澤 朝起きて稽古行って帰って寝ての繰り返し。で、オリジン弁当買って。

宮崎 うん。ちょこちょこオリジンパーティーしてたね。お惣菜いっぱい買って、もう食えないっていうくらいの量を(笑)。

井澤 オリジンパーティーしたなぁー。朝ご飯作ってくれたこともあったよね。

宮崎 ああ、そばね。つけ汁作って。

井澤 2か月間、1回くらいしか自宅には帰ってなかったですね。

宮崎 妹から、寂しい電話よく来てたじゃない。

井澤 フフフ。当時15歳の妹から「いつ帰ってくんの?」って。で「ちょっと今は忙しいから帰れないな~」ってね(笑)。

宮崎 仲いいもんね~井澤兄妹。1回、井澤の家に泊まりに行ったことがあるんですけど、妹とふたりでソファで毛布かけてテレビ見ながら、すこく仲よさげに話してるのを見て、「なんだこの兄妹??」ってびっくりしましたね。そんな仲いい兄妹見たことなかったんで(笑)。

井澤 そうね~。仲いいですね。普通に妹とふたりで出かけたりするんですよね。身長が173センチくらいあるんで、一度、彼女と間違えられたことあります(笑)。

――おふたりは、休みも一緒にディズニーランドに行ったそうですが?

井澤 稽古初日がたまたま休みになったんですよ。そのときはもうひとり赤澤燈もいて。午後3時くらいまで、部屋で「どうする?」って話していて。「ディズニーは?」「いいね!」って言ってから、40分後には着いてたね。

宮崎 しかも前日に、「稽古場で食べよう」って、おにぎりをいっぱい握ってたんだよな?

井澤 そうだ。それ持って行って車の中で食べたよね。

宮崎 入場して、「ディズニー着いたぞ~」ってハイテンションで記念写真を撮ろうってなって、側にいたお姉さんに「すみません! 写真撮ってください」って頼んだら、思いっ切り僕らのことを知ってる人たちで(笑)。で、気づいた女子高生の大群もワ~って走ってきてね。

井澤 すごかったね。

宮崎 でもすごく楽しかったね。ビッグサンダーも乗ったし……。

井澤 乗りたいものは全部乗れて。男3人で行くディズニーランドは、半端なく楽しかった。

いつか“あぶ刑事”みたいなコメディをやってみたい

――ケンカはしないんですか?

宮崎 ケンカはないね。

井澤 ケンカをすることはないですけど、ただ100%俺が悪いときがあって、「それ、お前違うじゃん!」って言われて、「ごめん!」って素直に謝ります。

――井澤さんの宮崎さんへの愛が強そうな感じもしますが(笑)、お互いの好きな
ところは?

宮崎 アハハハハ!

井澤 男気があるというか、男から見て魅力がある人なんですよ。なんかこう、背中について行きたくなる。僕、後輩なんで。役者仲間の間でもたぶん年齢関係なしに、役者としても人としても尊敬している人は多いと思います。

宮崎 ありがたいですね、すごく。

――井澤さんの好きなところは?

宮崎 う~ん、すっごい単純なんですけど(笑)、仕事に対してはすっごく真面目に取り組むし、中身はすごく繊細なんですよね。「まあいいや」とかならないし、自分が少しでも腑に落ちないととことん追求するし。「歌もダンスもアクションも、人よりもスキルが高いことが多いのに、どこでそんなに悩むんだ」と、こっちからしたら思うんですけど、それでも人一倍悩むので。そこは役者として惹かれる部分ですね。普段(好きなところ)は、おいしいところをいっぱい知ってるから(笑)。

井澤 宮崎秋人専用の食べログだからな(笑)。

宮崎 あとは、なつっこいところですかね。たまたま飲みに行った店に、井澤も別の友達と来てたんですけど、ずっとこっちを見てたりするんですよ(笑)。

井澤 見つけちゃうとダメですね。気づくまでずっと見てようと思って(笑)。

宮崎 そういうところはかわいいなと思います。ふつうは別の友達と来てたら、ちょっと頭下げるくらいですよね? あんなにじーっと見てくるヤツは、まぁいないんで(笑)。

――自分だけが知っていると思う意外な面は?

宮崎 2か月、うちに寝泊まりしてましたけど、絶対にベッドを譲るんですよ、僕に。しょっちゅう抱きついてくるようなヤツなのに、ずっとソファで寝てたので。そこはちょっと意外でした。どれだけ仲良くなっても、なあなあにならないんだなと思いましたね。

井澤 秋人くんは、「ベッドにおいで」って言ってくれるんですけど、僕はほんとにどこでも寝られるんで、ソファで大丈夫なんです。秋人くんは、リラックスして寝て疲れを取らなきゃいけないと思うんで。意外な面かはわからないですけど、秋人くんはすごくきれい好きで。洗濯も、黒、白、グレーと色分けして洗うんですよ。すごく几帳面。僕は全部一緒に洗っちゃうんですけど(笑)。

宮崎 アハハハ。洗濯物に関してはそうかもしれない。さらに稽古着Tシャツと普段着てるTシャツも分けてますね。使う洗剤も違うので。

井澤 ほんと主婦みたいですよ。

宮崎 俺の洗濯事情は、井澤しか知らないよ(笑)。

写真左から井澤勇貴、宮崎秋人 撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/Emiy 撮影協力/日本土地建物・京橋エドグラン 

――俳優としてお互いをリスペクトしているところは?

井澤 この前、つかこうへいさんの作品『引退屋リリー』を観に行かせてもらって、熱量というか、独特の早回しとか、ああいう芝居をやったことがないので、秋人くんが先にやっているという部分で、悔しい思いもありました。でも、単純に尊敬するし、「この長セリフをこんなに早口で言えるかな~」と自分に対して思ったりもしました。そういういい芝居を見せられると、やっぱり悔しいので、家に帰って「チクショ~」って思ったり(笑)。純粋に嫉妬しますよ。

宮崎 いつも圧倒的に華があるなっていうふうに観ていて思いますね。目を奪われる。あと、歌やダンスやアクションの高いスキルは、もう圧倒的な武器ですよね。なおかつ、お芝居に一番ちゃんと向き合っている。お芝居大好きなのが伝わるんで、そこがすごく怖いなって思うところです。

 座・高円寺でやった『悪党』とかも、お芝居もダンスもないストレートの芝居だったんですけど、しっかりやってたし。けっこうヘビーな作品でしたけど、ちゃんと向き合って役を掘り下げていたんで、「純粋に井澤勇貴ってすてきな役者だな」って思って見てて。でも、「この作品で出してないけど、コイツにはまだ歌も踊りもアクションもあるのか」って思うと、「かなわんな」と。

――次に共演するなら、どんな舞台をやりたいですか?

宮崎 僕は、とにかく絡みたいですね。井澤と板の上で目を合わせて、ちゃんと会話したいなと思います。

井澤 うん。ふたりでやるなら、ストレートのコメディとかもやってみたいです。

宮崎 いいね! おバカ~なやつ(笑)。『あぶない刑事』とかいいんじゃない?

井澤 アハハ。「おバカな刑事ふたり、行きま~す!」みたいな。それいいね!

宮崎 バディもの。それすっごく楽しいかもしれない。

――改めて、お互いはどういう存在ですか?

井澤 秋人くんは、ドラゴンボールの悟空みたいな人です。いると安心する。仕事の現場にいると全然違うと思います。たぶん見つけた瞬間に、抱きつきに行くと思います。テンションあがって、よし! ってなりますね。

宮崎 井澤は……。ここまで、自分が気にかける人間はいないですね。何かできることはないか手を差し伸べようと思うのは、ほかにいないです。

――最近は遊びに行けてないようですが、今後ふたりでやりたいことは?

井澤 僕は写真を撮りに行きたいです。秋人くんを被写体にして。汚い路地とか廃墟のようなところに行って味のあるカッコいい写真を撮ってみたい。

宮崎 軍艦島とかいいよね。コイツはコンクリートが似合うんで。

井澤 コンクリートに似合う似合わないってある? コンクリート系俳優?(笑)

宮崎 インスタ見てると、よくコンクリート背景で撮ってるから(笑)。

井澤 アハハ。でも絶対、「いいね!」押さないですからね。

宮崎 押さないよ(笑)。だって、サバ超えないんだもん。

井澤 サバか、あれはなかなかだな~。

宮崎 あれは、インスタ見て笑ったから、「いいね!」を押してあげたんです(笑)。

井澤 サバの着ぐるみで顔だけ出せるのがあるんですけど、その中に僕が入って、ゆっく~り開いて、無表情でまた閉めていくっていう動画をあげてて。唯一それに、「いいね!」を押してくれて。嬉しかったんですよね。

宮崎 それ超えないと、「いいね!」は押せない。

井澤 マジかよ~。なかなか無理じゃないか~。

宮崎 ほかの人には押してるんですけどね。井澤だけにですよ、厳しいのは(笑)。

井澤 アハハハハ! いいね! もらえるように、インスタも頑張りますよ。

スペシャルQ&A【宮崎秋人編】

――井澤さんを動物に例えると? その理由は?

宮崎 カワウソ!(笑)。カワウソは、みんなから好かれててアイドルじゃないですか。でもそれだけじゃなくて、すっごく賢いんですよ。しつけたらちゃんと言うこと聞くんで(笑)。すごいおりこうだから。それかミニブタですね。(井澤「なんでや!?」)すごくかわいくて、おバカに見えるんですけどすごく頭がいいし、キレイ好きだし。ミニブタにしときますか?(井澤「カワウソがいい!」)

――何フェチですか?

宮崎 ずっと鼻フェチなんで鼻一筋だったんですけど、最近、おでこも好きになりまして。ちょっと“でこっぱち”が好きなんですね。で、鼻先が下向いているワシ鼻で小鼻が小さいのが好きなんですけど。おでこと鼻のセットだから、正面からとらえるよりも横から見てるほうが好きですね。なので女子にはおでこを出していただきたいです。でも前髪があっても最近の俺は、おでこの形がわかりますよ(笑)。

――今、ハマっているものは?

宮崎 テレビゲームぐらいですかね。家に帰ってすぐプレステやってます。北村諒くんとか荒牧慶彦くんとか役者仲間とボイスチャットしながら。FPSっていうシューティング系のゲームなんですけど、夜中までやってますね。昨日もやってました(笑)。

 荒牧くんは直接会ったことはないんですけど(笑)、ゲームしててすごく仲良くなったので。スカイプみたいな感じでプレステにボイスチャット機能があるので、それで、「わ~、今右にいるよ!」「わかった!」とか「お疲れ~、今本番中?」「明日、初日!」とか、そんな会話しながらゲームやってます。すっごく楽しいですね。でも実際に荒牧くんに会ったら緊張するかもしれないです(笑)。

宮崎秋人 撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/Emiy 撮影協力/日本土地建物・京橋エドグラン 

スペシャルQ&A【井澤勇貴編】

――宮崎さんを動物に例えると? その理由は?

井澤 ちょっと年配のゴールデンレトリバー。1歳~2歳のワンちゃんって、はしゃぐじゃないですか、散歩行ってキャンキャン吠えてみたいな。でもある程度大人になってくると、何されても動じない落ち着いてる犬っていますよね。撫でてもじっとしてて慣れてるというか。そんな感じが似てると思う(笑)。大人ですごくしっかりしているので、僕がけっこう一方的にベタベタするんですけど、それを「なんだよ~」みたいな感じで受け止めてくれてる感じですね。あ、あと目がとろ~んとしてるところも似てる。

井澤勇貴 撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/Emiy 撮影協力/日本土地建物・京橋エドグラン 

――何フェチですか?

井澤 脚です。脚がきれいな人。例えばストレッチジーンズとかの細身のジーンズをきれいに履きこなしている人を見ると、カッコいいなと思います。ミニスカートよりもジーンズ。ジーンズに白いVネックのTシャツとか、THEシンプルな服装のほうが好きですね。あと髪の毛。ロングでもショートでもどっちでもいいんですけど、髪の毛がきれいな人は清潔感があるなって思います。フェチっていったらそのくらいですね。

――今、ハマっているものは?

井澤 フェイスパックと筋トレと、カメラもそうですね。あとオセロ! きっかけは携帯ゲームなんですけど、あるとき無性にオセロをやりたくなって。最初は、何も考えずにポンポン置いてて、ある程度コンピューターって、置くところが決まってくるんですよ。レベル9とか一番強いのとかでも。で、勝ってたんですけど。友達とかとやるとコンピューターの違いがあったりして、勝てなくて。負けず嫌いなんで(笑)、そっからハマってしまいましたね。今はめちゃくちゃ強いですよ。動画とかを見まくって必勝法を勉強して。逆転方法とか全部見てますから。

 パックは、僕すごく乾燥肌なんで、冬は日々気をつけようと思って。韓国に行った友達とかにパックを買ってきてもらったり。カタツムリパックは結構いいですよ。

<プロフィール>
みやざき・しゅうと◎1990年9月3日、東京都生まれ。O型。現在、ドラマ『男水!』(日本テレビほかにて毎週土曜深夜24:55~25:25(※放送時間は変更の可能性あり)に出演中。Dステ20th「柔道少年」に主演(東京公演:2月9日~21日ザ・スズナリ/大阪公演:2月24日~26日ABCホール)。

いざわ・ゆうき◎1992年11月26日、東京都生まれ。A型。「おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~」ほか多数出演。「メサイア-暁乃刻-」(東京公演:2月11日~19日サンシャイン劇場/大阪公演:2月25日~26日森ノ宮ピロティホール)出演。映画『メサイア外伝-極夜 Polar night-』が初夏公開予定。

<撮影場所>
京橋エドグラン
東京メトロ銀座線の京橋駅直結、東京駅からも徒歩5分の場所にオープンした注目スポット『京橋エドグラン』。「トシ・ヨロイヅカ 東京」や「ソラノイロ トンコツ&キノコ」など話題のレストランが充実! https://www.edogrand.tokyo/