昨年、グループ結成10周年を祝ったBIGBANGからも、ついに最年長のT. O. Pが兵役に。さらに、JYJのジュンス、チャン・グンソクと日本でも多くのファンから愛されるスターが今年、入隊する。入隊組と同じように、今年は除隊するメンバーも豪華! 涙でしばしのお別れをしたキム・ヒョンジュンに東方神起のユンホにチャンミンが帰ってくる! 気になるあのスターたちの入隊・除隊エピソードをご紹介します。
BIGBANG最年長のT. O. Pが兵役に
《I'll miss you a lot. ありがとうございます、みなさん。本当にたくさん会いたくなると思います。会いたいという、その思いをとおして、より一層成長して帰ってきます》
入隊前最後のステージとなったBIGBANGの香港公演(1月21・22日)。このときの客席の様子を撮影した動画と書き込みを自身のインスタグラムにアップしたT. O. P。
昨年末に開催された日本でのステージでも、
「今回のコンサートが、私の最後の日本になります。そう思うと、胸が痛くて苦しくなります。でも、みなさんとの出会いで私の人生は広がり、しばしの別れで私たちの絆はさらに深まると思います。また会うその日まで元気でいてください。愛しています」
と、涙ぐみながら語り、会場からは、ファンのすすり泣きが聞こえていた。
満30歳までに現役兵として軍務につく義務のある韓国。T. O. Pは、2月9日に義務警察へ配置されることが発表されている。
人気スターが続々と警察広報団を希望
最近になって、“義務警察”という言葉を耳にするようになったという方も多いはず。'13年までは陸軍に“芸能兵”と呼ばれ、人気のあるスターたちが所属していた広報支援隊員制度があったが、隊員の規律違反が重なり、廃止となった。
その後、昨年除隊した超新星のソンジェや、現在、任務についている東方神起のチャンミンなどの人気スターが続々と警察広報団を希望。広報団のみある選抜試験を受けたのちに採用された。
勤務期間は、陸軍と同じ21か月。地方にある陸軍の部隊と違い、都会にあることが多く、運転免許や資格を取得するなどの自己啓発が目的であれば、勤務時間以外に外出することも許されている。そんな魅力から志願者が急増している。
日々の警察業務に参加するとともに、警察主催のイベントに出席し、得意の歌やダンスを披露する。ここ数年、人気タレントが所属してきたおかげで、警察のイメージアップにつながっているという。
多彩なBIGBANGのソロ活動
話は戻るが、T. O. Pに続き、BIGBANGのメンバーで1歳違いのG-DRAGON、SOLと続いてメンバーが入隊すると、長くて5年ほど5人そろったBIGBANGの姿を見ることができなくなる。
「すでに発表されていますが、メンバーのD-LITEが日本で初のソロドームツアーを行います。20万人を動員するツアーになるそうです。G-DRAGONとSOLは、上半期に韓国でアルバムを発表し、ツアーも計画している。これまでと変わらない印象で日本でもソロ活動が続いていくでしょう。そうそう、V. Iは日本でラーメン店をスタートさせました。BIGBANGは、本当に多彩ですね(笑)」(音楽関係者)
V. Iのとんこつラーメン店『アオリの神隠し』は、昨年12月にソウルで。1月21日には、東京・六本木に店舗をオープンさせ、連日ファンが行列を作っている。
ジュンスとチャンミンが夢の共演!?
T. O. Pと同じく2月9日に義務警察に入るのが、JYJのジュンス。すでに同じ場所で任務を果たしている東方神起のチャンミンとは年齢が逆転した先輩・後輩となる。
ファンの間で“鶏龍(ケリョン)の奇跡”と呼ばれている出来事がある。一昨年10月の『地上軍フェスティバル』で、JYJのジェジュン(ジェジュンとジュンスは東方神起の元メンバー)と東方神起のユンホが、別れて以来、初めて同じイベントに参加し、言葉を交わしたのだ。
同じような奇跡が、ジュンスとチャンミンにも起こるのではないかと注目を集めている。義務警察主催のコンサートやイベントは多数あり、もしかしたら、チャンミンとジュンスだけでなく、T. O. Pや入隊中で人気グループSUPER JUNIORのメンバー、シウォンやドンへなどが参加するK-POPファンにはたまらない夢の共演が実現するかもしれない。
年齢制限ギリギリまで入隊ができない理由
T. O. Pやジュンスのほかにも、今年の入隊を予定しているビッグスターは数多くいる。アジアのプリンス、チャン・グンソクに、昨年3年半ぶりの東京ドーム2DAYS公演を成功させた2PMのテギョンとJun. K。韓国版“花男(花より男子)”などの数々の人気ドラマに主演するイ・ミンホに先日、歌姫BoAとの熱愛が報道された国民的スターのチュウォンなど。
「昨年からスターたちの入隊ラッシュが続いています。イメージアップを図るために、人気のあるスターたちには顔となる活動をしてもらいたいと考えているようなんですが、定員数が限られているため、なかなか入隊の連絡が来ないという話もありますね。国としても、海外で人気のあるスターたちには、どんどん外貨を稼いでほしいという思惑があるのか年齢制限ギリギリまで入隊ができないスターがいるようです」(韓流ライター)
接し方や考え方が、いい方向に変化する人も
兵役の約2年間を考えると多くの男性芸能人が“ファンから忘れられてしまうかもしれない”“人気が落ちてしまうかもしれない”と不安にかられるという。
反面、2年間の訓練を経験することで、銃の構えなどにリアリティーさが増し、さらに表現力がつくと考える人もいる。また、これまでと違う厳しい環境に身を置くことで、ファンや周囲にいるスタッフについて改めて考える時間を持ち、接し方や考え方が、さらにいい方向に変化する人も多い。
《お久しぶりです。お元気ですか? 何という言葉をどのように始めるべきか、数日間悩んだ末に、こうしてごあいさつします。
長い時間を過ごしながら、私は本当に弱い人間だったのだなと感じました。しかし、家族や友人たち、そして私を信じてくださるみなさんのおかげで耐えることができ、そのぶん1日1日に感謝しました。(兵役中の)今までお伝えしたかったことは、顔を合わせてお話ししたいです》
こう自身のフェイスブックなどにメッセージをあげたのは、2月11日に除隊するキム・ヒョンジュン。大人気K-POPグループSS501のリーダーとして人気を集めたのち、ソロ活動でも“リダ”と呼ばれ、大歓声を浴びていた。彼も今後、日本での活動計画があるという。
「シングルをリリースする予定があると聞いています」(音楽ライター)
東方神起としての活動がスタート
ヒョンジュンに続いて4月20日に入隊期間を終えるのが東方神起のユンホ。彼が配属された陸軍の軍楽隊では、軍隊内の行事や地域の住民とコミュニケーションを図るためのコンサートなどを開催している。これまでに、いくつかのステージに立ってきたユンホ。ひと目元気な姿を見たいと、日本からも多くのファンが駆けつけていたそう。
入隊するジュンスのところで触れた“鶏龍の奇跡”。この奇跡について、昨年末に除隊したジェジュンのサイン会で、会場のファンがユンホと再会したときの気持ちを尋ねると、「うれしかったよ!」と、本人が語ったという。
「あのフェスティバルのとき、ふたりは、ごく普通に笑顔を浮かべながら話していたそうです。そのあと、ユンホは共演者と“今晩、売店で何を買って食べるか”や“どのカップラーメンにするか”“このラーメンとアイスの組み合わせにしよう”なんていう、入隊中の男性がよく話をするネタで盛り上がっていたと聞きました(笑)。
携帯電話もない、カフェにも行けない、大好きなボウリングもできない中で、食べることでストレスを解消する。自然と“食”についての話題が多くなるんじゃないかと思います」(韓国記者)
たしかに、入隊してすぐの“鶏龍の奇跡”のころには、ふっくらしていたユンホ。最近は、少しずつ締まってきていると聞くことが多い。
「入隊して太るスターは多いですね。朝6時に起床して、夜10時に就寝する。3食しっかり食べる規則正しい生活に、息抜きの間食。そして、日々の訓練で身体が大きくなるようです。ただ、除隊直前になると、復帰作などが決まっている人は意識するようになりますね」(韓流ライター)
「ユンホの除隊後の準備は万端らしいですよ。入隊の約2年があっという間だったとスタッフが話していたと聞いています」(音楽ライター)
相棒のチャンミンの除隊が8月18日と聞けば、今年下半期には東方神起としての活動がスタートしそうだ。
「戻ってきたら、30代じゃん!」
チャンミンと一緒に入隊したSUPER JUNIORのシウォンも8月18日に、その直前には同じグループのドンへとウニョクが、8月26日には、JYJのユチョンが除隊する。
ユチョンは昨年、性的暴行の疑いで告訴されたことが日本のニュース番組などでも報道され、衝撃を与えた。“逮捕されたら、俳優を引退する”とまで言ったという彼の無実は証明されたが、残念ながら本国でのイメージが悪くなってしまったのは確か。
「入隊前は、俳優としての将来を期待されていましたが、無実とはいえ、除隊後すぐにこれまでのように韓国ドラマの主演で彼の姿を見るのは難しいと思います。映画や、音楽活動で日本のファンに会いに来てくれるかもしれませんね」(韓流ライター)
心配なユチョンとは対照的に、除隊の翌日(昨年12月31日)にはファンと触れ合うサイン会を開催したのはジェジュン。夜食を食べないなど、服務中から管理をして入隊前と変わらぬルックスに仕上げた彼は、2月7日から除隊して初となる日本ツアーをスタートさせる。横浜アリーナ、大阪城ホール、名古屋の日本ガイシホールと、3都市でコンサートを開催。
入隊前、最後の日本の公演で“離れたくない”と涙を浮かべていたジェジュン。最後に泣き笑いしながら、こう語っていた。
「戻ってきたら、30代じゃん! めちゃめちゃ自己管理して、20代に負けない若々しさで、またごあいさつしますね」