福田萌

 1月22日に男の子を出産したばかりの福田萌は2児の母となった幸せの真っただ中のはず。でも、出産後も激しい痛みが続いたらしい。

《授乳中の後陣痛がツラかった。そして、まるで鉄板が入っているかのような胸の張りMAX。私は副乳があるため、副乳も肉まんのようにパンパンになり、熱もあって痛すぎて痛すぎて、テンション下がりました》

 29日にアップされたブログには『痛みのフルコース』というタイトルで、生々しい体験が綴(つづ)られていた……ん、さらっと書いてあるけど、“副乳”っていったい何?

「乳房は左右に1つずつあるのが普通ですが、それ以外の乳房を持っている人もいるんです。これは人類の進化の名残で必要のないものです。多くの場合はワキの下に現れますね。日本人女性の5%が副乳を持っていますから、極端に珍しいわけではありません。日本人男性も2%に副乳があるといいます。イギリス人だと男女全体で1%なので、日本人は副乳率の高い民族ですね」(医療ライター)

 副乳がまれなイギリスでは17世紀に魔女の証拠とされていたという恐ろしい歴史も。

「芸能界では、熊田曜子さんがテレビ番組で副乳持ちだと話していたことがあります。hitomiさんも左にだけあることをブログで公表しています。副乳があると言われている男性アイドル歌手もいますね」(スポーツ紙記者)

 女性20人に1人の割合なのだから、芸能界にも多いはず。

「自然に退化していくことが多いので、気づかない人も多いと思いますよ。ただ、まれに副乳から大量発汗する副乳多汗症になる場合があり、そうなると対処が必要になります」(前出・医療ライター)

 福田のように、出産時に痛むケースは多いのだろうか。銀座みゆき通り美容外科の北村珠希医師に話を聞いた。

「生理前に乳腺が痛くなることはよくありますよね。同じように副乳の中でも乳腺をたくさん含むものは痛くなりやすいと言えます。出産時にも乳頭だけ膨らむ人、乳腺ごと膨らむ人、あまり変わらない人もいて、痛みの個人差がかなりありますね」

乳腺は両ワキから乳首を通って内股の方向へと流れている。そのライン上にある黒い点の部分に副乳ができやすい イラスト/スヤマミヅホ

 必要がないなら手術で摘出したほうがいいものなのか。このことも聞いてみた。

基本的にはホクロと一緒だと考えてください。特に外見が気にならなければ、切除する必要はありません。妊娠、出産による変化で初めて気づくことも多いです。ただ、乳首と一緒で妊娠により黒ずむ人もいます。水着などを着るときに恥ずかしいということで切除手術を受ける人もいますね。その場合、乳頭だけなら手術は簡単ですが、膨らみがあると乳腺も取らなければならなくなります。大がかりな手術になるので、入院が必要になるかもしれません」(前出・北村医師)

 福田は2月1日のブログで再び副乳の話題に触れている。

《まだはりきってる副乳くんは「僕も頑張りまっせ」と一生懸命お乳を作ってくれており、腫れがなかなか引かないので、しばらく冷やしていくしかないみたいです。頑張りが報われることのない副乳くん…。ありがとね…》