皇太子さまの57歳のお誕生日の写真などが公開され、その“激ヤセ”ぶりで話題になっている愛子さま。そもそもなぜ、ここまでのお姿になってしまったのか。
新谷医院院長で摂食障害に詳しい精神科医の新谷太さんと、パークサイド日比谷クリニック院長で摂食障害が専門の立川秀樹さんは拒食症の可能性を指摘しているが、もしそうだとしたら……。
「拒食症の原因は、母子関係に問題があることが多いです。それは決して親からの愛情不足ということではありません。
子どもは母親に対して、無意識に仕草や表情を通して“情緒信号”と呼ばれるものを発信します。“こうしたい、ああしたい”という信号を母親がきちんと受け取れていないことで、子どもに不満が募っていくことが拒食症につながることがあるのです」(立川医師)
母親によっては信号に敏感ではなかったり、仕事に没頭していたり、家族の誰かが問題を抱えていることで気づけないことがあるという。
「雅子さまは適応障害という心のご病気ということもあり、余裕がない状態だったのかもしれません」(立川医師)
療養から13年がたって最近は復調ぎみではあるものの、公務に出られない時期も長く、愛子さまの機微をとらえる余裕を持てなかったこともあったのかもしれない。
一方で、愛子さまが学習院初等科時代にいじめが起こった際には、1年半以上も一緒に登校したり、校外学習にも付き添われこともあった。
その「過保護」ぶりからは、娘との意思の疎通ができているようにも思える。
「先日の『冬季アジア大会』は“寒さ”と“日程の長さ”が理由で欠席されましたが、愛子さまのご体調を心配した面もあったのではないでしょうか」(宮内庁担当記者)
“激ヤセ”はいじめ問題の影響か
しかし、立川医師によれば母娘の密着が問題ではないという。
「雅子さまが愛子さまの登校に付き添われていたのは、母子が一体となっているということなので、いいことだと思いますよ。しかし一緒にいるだけではあまり意味がなく、信号を受け取ることが大事なのです」
子どもからの信号に気づけないことで母子のすれ違いが生まれると、子どもの“自我形成”がうまくいかなくなることにつながるのだという。
「自我がなければ、他人の発言に影響されやすくなります。愛子さまが昨年の夏ごろからおやせになっているところを見ると“やせていることが素晴らしい”という周りからの言葉に影響されたのかもしれません。自分が好かれるために相手の好きなことをするという意識になってしまうのです」(立川医師)
愛子さまの“激ヤセ”について、初等科時代のいじめ問題が影響しているかもしれないと前出の立川さんは指摘する。
「いじめというのは理不尽で、自分ではコントロールできないものです。対して“やせるという行為”は、思春期の子どもにとって唯一、自分でコントロールできる行為であることも、やせ方を加速させてしまった原因なのかもしれません」(立川医師)
昨年からの“公務”が増えたことも拒食症の原因のひとつではないかと話すのは、前出の新谷さん。
「お出ましになられた際に“きれいになられた”“大人っぽくなられた”などといった声がうれしくて“もっとやせよう”という気持ちになられた可能性はありますね」
再来年には両陛下が退位される見通しが強いだけに、しっかりと公務をやり遂げる“内親王としてのプレッシャー”が生まれたのかもしれない。
雅子さまが厳しくお叱りに
そんな中、お住まいでの“緊迫の食卓”の様子を東宮職関係者が明かしてくれた。
「昨年11月の2〜3日間ほど、愛子さまはほとんど食事を召し上がらない時期がありました。皇太子さまは“作ってくれる方もいるのだから”と食べるように諭したのです。
しかし、愛子さまは“それはわかっています”とお返事しただけで、なかなか食がすすまなかったそうです」
両陛下や皇太子ご一家のお食事は、宮内庁の「大膳課」という料理担当者が調理するので皇太子さまとしては見過ごせなかったのだろう。
父親の言葉にも耳を貸さない愛子さまに対して、ついに雅子さまも業を煮やされたようで、
「雅子さまは“青いものだけでも食べなさい”などとおっしゃったそうです。それでもなかなか言うことをお聞きにならず、厳しく叱ったこともあったとか……」
例えば献立に「肉じゃが」が出た際に、ねぎや白滝はお召し上がりになっても、じゃがいもとお肉には手をつけられなかったという。
また、愛子さまがなかなか自分の部屋から出てこられなかったこともあったという。
「11月のころを底だとしたら、現在は食べるようにはなりましたが、それでもおそばなどの食べやすいものだけを召し上がっています。お肉は今も口にされないそうです」(前出・東宮職関係者)
一部では“炭水化物ダイエット”をしているという報道もあったが、肉類もお控えになっているとは……。
今後も偏った食事を続けていると、いつか愛子さまのお身体にも支障をきたすことがあるだろう。拒食症ならば、どんな治療法があるのか。
「一般的に薬が処方されたり、精神療法が行われます。治療の基本は、まず家族面談という形でお話をうかがいます。親子関係に潜む病理をあぶりだし、家族が原因を共有することで団結して病気を治していけるように医療がお手伝いします。治療期間は10年、20年にわたる場合も珍しくありません」(新谷医師)
昨春の『オール学習院の集い』では、友達と気軽に焼きそばやアイスクリームを買い、召し上がっていたが、そのころの愛子さまに戻ることはできるのだろうか─。