舞台で輝きを放ち、生で会える(見られる)俳優が本当に仲のいい俳優を指名してトークする「生で会えるイケメンリレー対談」、通称“生イケ対談”連載。

 第6回は、赤澤 燈(ともる)さんが染谷俊之さんを指名! 『週刊女性』本誌(2017年4月4日号)のスペシャル対談の続きを、たっぷりお楽しみください。

写真左から赤澤 燈、染谷俊之 撮影/森田晃博

染ちゃんの恋愛の形があんまり想像できない

赤澤 燈 泊まったのとほかに、染ちゃんちの近くで仕事が終わって、帰りにお弁当買って、染ちゃんちで食べたこともあったね。

染谷俊之 ああ、あったねそんな日も。

赤澤 染ちゃんはもうご飯終わってたから、僕だけ食べて、じゃあ!って帰るっていう(笑)。

染谷 滞在時間2~3時間(笑)。

――部屋でお酒を飲んだりは?

赤澤 まあ、ちょろっと飲んだりね。染ちゃんはお酒好きだから。僕も付き合う程度には飲むんですけど。

染谷 最近、ビール飲めるようになったもんね。

赤澤 うん。

染谷 それまでは、ずっと梅酒のソーダ割りだったんで。

赤澤 やっと大人に近づいてきました(笑)。

――お互いのことって、何でも知っている間柄だと思いますか?

赤澤 染ちゃんは割と秘密主義なんで(笑)。

染谷 アハハハハ!

赤澤 その割には、いろいろ教えてくれてるほうだと思いますけど。

染谷 燈に言ってないことはあんまりないですけど。ちょっとはありますね(笑)。

赤澤 俺も染ちゃんに秘密はないですね。

染谷 でもゼロじゃないでしょ?

赤澤 そりゃあ、人間だもん(笑)。

――お互いの恋愛関係も知ってます?

赤澤 全部知ってるんじゃないですかね。

染谷 恋愛関係? うん、そうね。

赤澤 でも、恋バナってしないよね~。

染谷 恋バナはしないね。そんなに恋愛に重きが置かれてないかもしれないです。
燈はどう?

赤澤 まあ、そんなに恋の相談とかはしないですね。恋の相談してる自分が恥ずかしくなっちゃうと思うんで。

染谷 僕も燈に相談されたら、は?ってなるかもしれない(笑)。

――恋愛に関してはどっちが上級者ですか?

赤澤 ああ~、いやどうだろう。染ちゃんの恋愛の形が想像できないんで。どういうふうにお付き合いするのか、あんまり想像できないですね。

染谷 う~ん確かに。自分でも想像できないです(笑)。

赤澤 なかなか変わってるから……その染ちゃん自体が。

――人を好きになると、どうなると思います?

赤澤 あんまり好きにならないもんね。

染谷 うん。恋愛がマジで僕なくて(笑)、必要としてなくて。何かが欠けてるのかもしれない(笑)。付き合うとかが、なんか面倒くさいと思っちゃうんですよね。だったら仕事に重きを置きたいなって思うので。

――惹(ひ)かれる女性ってどんなタイプですか?

赤澤 僕は面倒見てくれる人がいいですね。やっぱり自分からご飯に誘えなかったり、どっか行こうとかも自分発信がないから、そういうのをリードしてくれる女性がいいのかな~とは思いますね。

――染谷さんは?

赤澤 木の上で本を読んでいるような、漫画に出てきそうな子。

染谷 はい(笑)。木の下でもいいです。木の上にはなかなかいないんで(笑)。

――それってどういう雰囲気の人なんでしょう?

赤澤 だから、妖精さんですよね。

染谷 違う違う違う(笑)。そこまでファンタジーじゃなくて、何かこう、ちょっと不思議で芯がある感じ(笑)。木の上まで登る意志みたいなのを感じるじゃないですか。そういう不思議な意志のある子が好きです。

赤澤 要約すると、自分と同じくらい変わってる人がいいってことです(笑)。

染谷 アハハハハ!

写真手前から赤澤 燈、染谷俊之 撮影/森田晃博

――分かり合っている二人ですか、どういうところが一番似てますか?

赤澤 嫌なことがあったとしても、それを頑張って耐えるところとか(笑)。

染谷 ハハハ。そうですね、なんか価値観がかなり似てる。

赤澤 何が許せなくて、どういうことが笑って許せるのかっていうラインが、たぶん似てるんですよね。

染谷 うん。たぶん僕たち根が熱いんです。仕事とかで、やれることをしっかりやらないのとかは嫌なんですよ、二人とも。

赤澤 お仕事に対してが一番そうですけど、プライベートでも。

――あんまり熱く怒らなそうに見えますけど。

赤澤 いや、内心は怒ってますよ(笑)。

染谷 その場では怒らなくて、ふたりで後で会ったときに「あそここうだよね」って言い合える仲というか。

――他にも共通点ありそうですね?

赤澤 入りやすくて、いつも空いてて、二人でよく行くしゃぶしゃぶ屋さんがあるんですけど。

染谷 しゃぶしゃぶね(笑)。

赤澤 いろんなお店があるのに、今日何食べようかってなっても結局二人とも特に意見がないから、しゃぶしゃぶでいいかって(笑)。

染谷 だから、そのしゃぶしゃぶ屋に何十回行ったかわかんないよね(笑)。

赤澤 目的はご飯を食べつつゆっくり話すことだから。最適なんですよね。その店のしゃぶしゃぶがすっごいおいしいわけでもないし、別に有名でもないけど。

染谷 そういう感覚も似てるね。

――一緒にいてかわいいな~って思うところは?

赤澤 自転車持ってるんですよ、染ちゃん。速い自転車。何て言うのあれ?

染谷 ロードバイク。

赤澤 そうロードバイク。それをちゃんと使って遠出したりしてるところは、なんかかわいいな~と思います。

染谷 ええ? そこ??

赤澤 うん。僕のイメージとしては、人にあらずというか、なんかちょっと人間離れしてるところがあるから、そういう普通の趣味をやって喜んでいるのは、かわいいな~って思いますね。

染谷 へえ~そうなんだ(笑)。

――赤澤さんのかわいいところは?

染谷 どこ行くにも付いて来るところです(笑)。

赤澤 アハハハハハ!

染谷 広いロケバスとかでも、席空いてるのにずっと隣同士だし。弁当食べたあとに歯を磨きにいくんですけど、それにも付いて来たりとか(笑)。

赤澤 どっちも歯を磨くんだから、同じタイミングで行けばいいじゃないですか。

染谷 アハハハハ。

赤澤 それを、2分待つくらいなのに先に行くから、「ちょっと待って、俺が食べ終わってから磨きに行こうよ」って。

染谷 まあ先に行っちゃうんですけど、僕は(笑)。でも燈は「置いてくなよ~」って付いて来て(笑)。あと、寝言で僕の名前を言うんです。「染ちゃ~ん」って。ロケバスとかで寝てるときに、消え入りそうな声で。それもかわいいなって。

燈のイビキを10種類くらい全部聞いてますね(笑)

――自分だけが知っていると思うお互いのことってあります?

染谷 僕は、燈のイビキ(笑)。10種類くらいあるんですけど、それを全部聞いてますね(笑)。

赤澤 アハハハハ!

染谷 地方ロケとかで3~4回、同じ部屋で寝てるので。

――かわいいイビキなんですか?

染谷 いや、結構ヤバい大爆発するレベルのイビキです(笑)。ほんとにうるさくて、眠れないレベルの(笑)。でも僕、それすら慣れたんですよ。どんだけイビキかかれても大丈夫です。

赤澤 受け入れてくれてありがとうの感謝ですね(笑)。僕は、唯一染ちゃんの家に入ったことがあるということなんで、やっぱその家の内部事情というか。いかにヤバい家かっていうのを(笑)。

染谷 そんなにヤバくないよ(笑)。

写真手前から染谷俊之、赤澤 燈 撮影/森田晃博

赤澤 本人がムーミン好きってずっと言ってて、オフィシャルで発信してるわけじゃないですか。でも僕は、染ちゃんと出会ってから、まさか25(歳)とかにもなった男が、ほんとにムーミンを愛してるわけはなかろうと。

染谷 アハハハハ!

赤澤 コイツは何を言ってるんだと、ずっと思ってたわけですよ。でも家に行ったら、ほんとにムーミンのグッズがありました(笑)。この目で見ました。

染谷 証人だね(笑)。

――二人はライバルという意識はありますか?

赤澤 あんまりないですね。

染谷 ないです。おじいちゃんになっても共演できてたらなとは思いますけど。

赤澤 言ってくれるんですよ、そうやって。

染谷 ふざけてですけど「じいちゃんになっても一緒にやろうな」って(笑)。でもほんとにやれたら面白いなって思う。

――改めてお互いはどういう存在ですか?

赤澤 いや、でも親友じゃないですかね。

染谷 親友(笑)。

赤澤 久々に会うと「よう親友」っていう挨拶があるんで。

染谷 ふざけてなんですけど。「よう親友」「ようソウルメイト」みたいな(笑)。

――お互い、いなきゃ困る感じ?

赤澤 いなくなったら困ります。

染谷 困りますね~。

スペシャルQ&A【赤澤 燈編】

――染谷さんを動物に例えると? その理由は?

赤澤 ねこです。理由はやっぱり顔ですかね。実家でねこ飼ってるし、街とかでねこを見つけると喜ぶんですよ。テンション上がって、ねこに寄ってく(笑)。僕は犬派なんで何とも思わないんですけどね(笑)。『私のホストちゃん』でも、ねこポーズをやってるねこ役者ですし(笑)。ねこっぽいところは、一人が好きなところ。ねこって無理やり触ったりすると嫌がるじゃないですか、なんかそんな感じです。

――染谷さんには言ってないけど、感謝していることは?

赤澤 いやもう、感謝だらけですよ。うちの近くに引っ越してくれたり。徒歩2分のところなんです。たぶん仕事的に都合がいいっていうのと、僕がいるっていうのがあったんじゃないですかね。今までもまあ近かったんですけど、あまりにも近くていつでも会えるから、逆にあんまり最近会ってないですね(笑)。

赤澤 燈 撮影/森田晃博

――好きな女性の仕草は?

赤澤 1回電車の中で、すっごく「おお~いいな~!」って思ったのが、電車で女性が座って寝てたんですよ。で、靴が片方脱げてて、降りなきゃいけない駅で、ハッと起きて、その脱げてた靴をつま先でとんとんとんってして履いてて。そのつま先をとんとんってやるのがすごくかわいくて、グッときました。何かいろんなこと想像して。「ああ、すごい疲れてたんだろうな~」とか、「たぶんギリギリの中で生活してるんだろうな~」とか(笑)。そんな中で必死にこう、降りなきゃってなってる感じがグッときましたね。

――最近の大きな買い物は?

赤澤 大きな買い物はしてないですね。小さな買い物はしてますけど、ゲーム用にiTunesカードとか(笑)。ああ~、でも洋服は買ってますね。展示会に連れて行ってもらって、季節ごとにまとめ買いしたりしてます。こだわるのはサイズ感くらい。最近は楽な格好がいいなって思ってます。今は稽古行って、本番行ってということが多いので、私服は移動用みたいな雰囲気でゆる~い感じのがいい。色は黒が多いですね。朝も楽したいから、黒で合わせればまず間違いないから。そんなにおしゃれしてるわけじゃないけど、楽な格好でいるのが一周回っておしゃれに見えればいいかなって、くらいの感じです(笑)。

――懐かしの味といえば?

赤澤 サツマイモですね。これまた変わってるんですけど(笑)。幼稚園のときから大好きで。幼稚園のときにおばあちゃんの家に行ったときに、手作りのおやつを作ってくれて、それがサツマイモの素揚げだったんですよ。おいしいサツマイモの。それがすっごい大好きで、今も、たまに食べるんですけど。その幼稚園のときに、母に「これすごく好き」って言ったら、それから学生時代のお弁当とかには、絶対サツマイモの揚げ物が入ってて。薄く輪切りにしたり、大学イモくらいのサイズに切ってあったり。サツマイモの甘みだけの味がおいしくて。だから「お金かかんないね」って言われます(笑)。

――部屋のインテリアはどんな感じ?

赤澤 全然こだわりないですね。家具の配置もシンプル。ベッド、ちっちゃいライト、テレビ……あと漫画が枕元にゴンって置いてあります。でもあれが好きです、埋もれるクッション。1回ハマったら出られないビーズクッションみたいなやつ。部屋にいるときは、だいだいそこに埋もれてますね(笑)。でも僕、部屋での時間の使い方がわからなくて(笑)。だから、あんまり自分の部屋にいないかも(笑)。

――今、ハマっているものは?

赤澤 洗濯が好きです、最近。柔軟剤の匂いも気分がいいし、あと洗濯物をキレイにたたむってすごく気持ちいいじゃないですか。別にどうせすぐ着ちゃうし、たたまなくてもいいんだけど、忙しくて時間がない中でも、それを几帳面にやっている偉さみたいなのを一人で感じて、「俺、偉いな~」って思ってます(笑)。あと、好きなカフェができて、そこに行くとほんとに癒されるので、一人で週3くらいで行ったりします。暗めで、落ち着いた感じのインテリアで、ちっちゃめでおしゃれな感じ。コーヒーとか飲みながら、一人でゲームしたり、何も考えないでいられるのがリラックスになってると思うんですよね。

スペシャルQ&A【染谷俊之編】

――赤澤さんを動物に例えると? その理由は?

染谷 トイプードルです。犬みたいな人懐っこさと、かわいさと、きゃんきゃんしてくる感じ。トイプードルそっくりだなって思います。対談でも言いましたけど、どこでも付いて来るところは犬っぽくてかわいいなって思います。

――赤澤さんには言ってないけど、感謝していることは?

染谷 いや、ほんといてくれてありがとうって感じですね。存在がありがたい。いてくれて助かるというか、安らぐんですよね。安心するし。僕にとっての2大安らぎは、現実の燈、架空のムーミンみたいな(笑)。役者仲間としても友達としても、いてくれることに感謝って感じです。どんなコンディションでも会える友達ですね。すごく自分が落ちてるときに会ったら、笑って癒されるし、すごく自分が楽しいときに会っても、またさらに楽しめるみたいな感じです。

染谷俊之 撮影/森田晃博

――好きな女性の仕草は?

染谷 寒がってる仕草とかは、僕好きです。自分で自分の両腕をさすったりして「寒~い」みたいな。それをやられると、ちょっとかわいいなって思ったりしますね。あとあくびしてる姿とかも、かわいいなって思います。あくびとか眠そうに目をこすってる姿とか……。ちょっと油断してるところがかわいいなって思いますね。

――最近の大きな買い物は?

染谷 買い物じゃないんですけど、一人温泉に行ったことかな。最初、鬼怒川のほうに行こうと思ったんですけど、空いているホテルを調べたら洋室しかなくて。どうしても和室がよかったんで行き先を変更して、湯河原の和風旅館にしました。温泉に入って、部屋でご飯を食べて、また温泉入って、部屋でちょっとまったりして、寝て、朝また温泉に入って、朝ご飯食べて、帰るっていう。一人で何も気にせず気のすむまで温泉に入って、出たいときに出て……世界一自由な時間を過ごして、夢のようだった(笑)。

――懐かしの味といえば?

染谷 卵焼きですかね。ウチの卵焼きは甘いんですよね。で、味がすごく偏ってて、場所によってしょっぱかったり、すごく出汁がきいてたり、ここ甘すぎじゃんみたいな(笑)。毎回それなんですよ。でもそれが、逆にもう美味しくて(笑)。いろんな味が楽しめるっていうのがよくて。母はあまり料理が得意じゃないのですが、でも全体的に僕はその味が大好きなんですよ。油でギトギトのチャーハンとかもすごく好きなんですよね(笑)。卵焼きはたまに食べたくなります。

――部屋のインテリアはどんな感じ?

染谷 アイボリーとか白で統一していて、家具も全部白ですね。ベッドがあって、ラグもアイボリーで、ガラスのテーブルがあって、白いテーブル台で、カーテンも白です。部屋は真っ白です。あと最近買おうと思ってるものがあって。揺れるイスが欲しくて、ロッキングチェアーを近々買おうと思っています。暖かくなってきたら窓を開けて、そのイスで揺れながら台本とか本を読めたらいいな~と思って。

 僕が好きなムーミンのグッズに関しては、大中小いろいろな大きさのがあって、それを一緒に並べると世界観が壊れちゃうから、大きさごとに分けて世界観が混ざらないように置いたりしてますね。新しい部屋は快適です。

――今、ハマっているものは?

染谷 最近、『ゴシップガール』を見てます。海外ドラマはけっこう好きで『ウォーキング・デッド』とかも。ハマってるものは海外ドラマですかね。Huluとかで見てます。今一番面白いのは『ゴシップガール』かな。見始めると夜中の2時くらいまでガーって見ちゃいますね。でも忙しくなるとあんまり見られなくなるんですけど。

 

<プロフィール>
あかざわ・ともる◎1990年3月14日、東京都生まれ。AB型。舞台『TRICKSTER~the STAGE~』(4月12日~16日Zeppブルーシアター六本木)、舞台『男水!』(東京公演:5月11日~21日シアター1010/大阪公演:5月25日~28日森ノ宮ピロティホール)出演。映画『お江戸キャンディ2』今春公開、映画『くらわんか!』今夏公開予定。

そめや・としゆき◎1987年12月17日、神奈川県生まれ。A型。舞台『カードファイト!! ヴァンガード』〜バーチャル・ステージ〜 リングジョーカー編(4月1日〜9日AiiA 2.5 Theater Tokyo)出演。舞台『剣豪将軍 義輝<後編>』(6月8日〜18日EXシアター六本木)主演。アニメ『MARGINAL #4kissから創造るBiG BANG』(東京MXにて木曜23時〜)放送中。ラジオ『株式会社CO通』(ラジオ大阪:金曜23時30分〜)ON AIR。

<撮影場所>
京橋エドグラン http://www.edogrand.tokyo/
東京メトロ銀座線の京橋駅直結、東京駅からも徒歩5分の注目スポット。「トシ・ヨロイヅカ東京」や「ソラノイロ トンコツ&キノコ」など話題のレストランが充実! 毎月第2金曜・土曜には音楽イベント「KYOBASHI EDOGRAND LIVE CROSSING(京橋エドグラン ライブクロッシング)」を開催。詳細はHPをチェックして!

(取材・文/井ノ口裕子 撮影/森田晃博 ヘアメイク/コウゴトモヨ、藤澤和紀 撮影協力/日本土地建物・京橋エドグラン)