「すぐトイレに行きたくなる」、「くしゃみをしたらもれてしまった」、「出しきった気がしない」……。これらの尿の悩みを解決して快尿生活を取り戻す簡単ワザを大公開!
ぼうこうは加齢などで硬くなる
頻尿や尿もれ、残尿感など、尿の不快症状に悩んだことのある人は、多いのではないでしょうか。最先端の科学とユニークな実験で、日常の疑問を徹底的に調査するNHKの人気番組『ガッテン!』では、尿のさまざまな不快症状の意外な原因と、超簡単な改善ワザをご紹介しました。
尿をためて体外に出す器官「ぼうこう」は、健康な状態では、300~500mlの尿をためられ、風船のようにやわらかく、伸び縮みすることができます。
ところが加齢による衰えや冷え、生活習慣病などで、ぼうこうの血流が悪くなると、酸素が血液によって運ばれなくなり酸素不足に。すると、ぼうこうの弾力性が失われ、硬くなってしまいます。
実はこれが尿の不快症状を引き起こす原因のひとつ。硬いぼうこうは伸びにくく、縮みにくいため、尿をたくさんためられなかったり、勢いよく出せなかったりします。そのため、頻尿や残尿感につながるのです。
また、排尿を抑える力が弱まって、くしゃみなどのちょっとした拍子に尿もれしてしまうことも。
でも、ご安心を! ぼうこうのやわらかさは、取り戻せるのです。
1回たった5秒でぼうこうの血流改善
硬くなってしまったぼうこうのやわらかさを取り戻すには、次に紹介する「お尻体操(骨盤底筋体操)」がおすすめです。お尻の穴を締めたり、ゆるめたりする簡単な体操です。
■ ぼうこうのやわらかさを取り戻す!【お尻体操】
(1)お尻の穴を5秒間締める
(2)ゆっくりゆるめる
お尻の穴を締めたり、ゆるめたりする体操です。「座りながら」「寝ながらお尻を上げて」「つま先立ちで」──どんな姿勢で行ってもOKですが、お尻の穴を締めやすいイラストのポーズで行うと効果的。1日合計20回少しずつでも続けると効果あり!
この体操によって、骨盤の底にある骨盤底筋という筋肉を動かすことができ、ぼうこうの血流が改善。すると、酸素不足に陥っていたぼうこうに弾力性が戻り、症状の改善が期待できます。症状が軽い場合は、下腹部をカイロで温めるだけで改善する場合も。
1回たった5秒の超お手軽な体操なので、ぜひお試しください。
若い人でも要注意!もうひとつの頻尿
実は、加齢ではなく、「トイレの行きすぎ」で頻尿になることが。
ぼうこうには、尿のたまり具合をチェックして尿意として知らせる “尿センサー” が備わっています。半分程度、尿がたまってくると「そろそろトイレが近いよ」と尿意で知らせてくれます。そして、限界までたまると、「すぐにトイレへ行こう!」と激しい尿意で伝えてくれるのです。
ところが、半分程度の尿意のたびにトイレに行っていると、尿センサーはここが限界量だと勘違い。すると、早い段階で強い尿意が起きて、頻尿になるのです。
これを改善するには、「尿を我慢すること」。次に紹介する「おしっこトレーニング」で少しずつ我慢を続けていくと、尿センサーが正しく判断できるようになり、頻尿の改善が期待できます。
■ 意外な頻尿解消法【おしっこトレーニング】
(1)いつでもトイレに行ける自宅で行う。トイレがすぐ近くにあるという安心感が、心の余裕をつくります。
(2)尿意を我慢する時間を少しずつ延ばす。尿意を感じたら、まずは5分、次は10分、というように、徐々に我慢する時間を延ばします。目標は2時間ごとのトイレ。
※我慢するとき、前述の「お尻体操」をすると尿意がまぎれます。
※泌尿器科の治療を受けている方は、医師と相談してください。
■NHK『ガッテン!』今後の放送予定
総合テレビ 毎週水曜 午後7時30分~8時15分
総合テレビ 毎週火曜 午前0時10分~0時55分(再放送)
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※タイトルはすべて仮です。放送は変更になることがあります。