ママ芸人の中でも、唯一と言っていいほど“身体を張っている”のが『森三中』大島美幸。今年2歳になる息子を育てながらも、お尻を出したり、寒中水泳をやったりとお茶の間を楽しませてくれる。そんな大島の、ママ芸人としての“本音”を聞いてみました!
60歳になっても身体を張りたい
昔はなまけグセがありましたけど、子どもを産む前よりも、“何か爪痕を残していきたい”という思いはガツガツしていると思います(笑)。海外ロケの際は実家のお母さんに来てもらって、ダンナにも子どもを見てもらっています。息子も寂しくさせているのに、何も残さずに帰るのはもったいないですもん。
以前『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で、氷を張ったフィンランドの湖で、寒中水泳をやる企画があったんです。放送後、“女性で、しかも母親である身なのに、冷たい水の中に飛び込ませるなんてやりすぎ!”という意見があったそうです。
たしかに女性の身体を冷やしちゃいけないということもわかりますが、“お母さんが冷たくてかわいそう”なんて言葉が出ないくらいの、それをも包み込むぐらいの笑いが起きなきゃいけないなと力不足を痛感しました。
(子どもが)生まれる前は“私のせいで、子どもがいじめられたらどうしよう”という気持ちが大きかったんです。私自身が、学生だった当時いじめにあっていて。“面白いテレビがあるから、明日も頑張ろう”と思わせてもらっていたんです。だから、自分もそうなれたらいいなと思っていました。
妊活休業から出産して復帰するまで1年8か月あいたのですが、テレビを見て笑わせてもらうことが多かったので、芸人ってすごい職業なんだなって改めて思います。一生懸命考えて、いっぱいネタ合わせをして、この場に立っているんだなと思うと、自分もちゃんとやらなきゃいけないなと、思いが強くなりました。
だから、お母さんはここまで一生懸命やっているんだよというのを息子に見せられれば、考え方も変わってくるのかなと思って、芸風を変えようとは思わなかったです。
ダンナがもし(この芸風を)やめてほしいと思っていたら、影響されてしまうと思いますが、彼は100%応援してくれるのでありがたいなと感じます。一生芸人でいてほしいという気持ちでいてくれるし、私もそう思います。模索しながらも身体を張って、50歳、60歳と続けていければいいなと思っています。
とりあえず、息子がテレビで自分のことをわかってもらえるくらいになるまでは頑張ろう。そして笑ってもらいたいというのが近い目標です。