街には激論の種があふれてる! 私の“ふつー”は誰かの“ヘン”!? みんな違って、みんないい。『週刊女性』読者200人に意識調査したそれぞれの“流儀”は一体? 今回は、食のマイルールを調査した。

から揚げにレモンかける?かけない?

●かける派…55%
●かけない派…36%
●それ以外…9%

唐揚げにレモンかける?

 前クールのTBSドラマ『カルテット』でも注目を集めた“から揚げにレモンをかけるか問題”。「レモンは鶏肉に含まれるコラーゲンの吸収率を上げるから美肌にいい!」「レモンは油を乳化させるから脂肪の吸収を促進してダイエットにはマイナス!」と、世間では各派の“推し情報”がまことしやかに飛び交う。

 そんな終わりの見えない問題に、ついに決着のときが来た!? 週刊女性読者の流儀は“かける派”が主流。「そもそもレモンが好き♪」「酸味が揚げ物の味を引き立てる」など美味しさアップの主張や「油ものなので、さっぱりさせて食べたい」「レモンでビタミンCを補給します♪」といったヘルシー志向の意見が多いよう。

 一方の“かけない派”で多かったのが「サクサク感がなくなってガッカリ」「どうせなら、から揚げ本来の味を楽しみたい」など、美味しさのダウンを主張。

 もちろん「一緒に食べる人の意見を聞いて決める」「かけるときは自分の皿に取ってから」という気配り派も。から揚げの食べ方ひとつとっても、その人の趣味嗜好やマナー、心配りが見えてくる。やっぱり十人十色、“流儀”はさまざま!

焼き鳥を食べるとき串をはずす?

●はずす派…29%
●はずさない派…53%
●それ以外…18%

 ある焼き鳥店の店主が「串から焼き鳥をはずさないで!」と訴え、SNSを中心に話題となった“焼き鳥の食べ方”。「肉の大きさから塩のふり方まで考えて串を刺している」「はずすならフライパンで炒めても同じ。刺す意味がない」というのが店主の考えだった。

 週刊女性読者は“はずさない派”が主流。理由はズバリ「食べやすい」。ほかに「はずすのが面倒」「そのままかぶりつきたい」「そういう食べ物だと思う」の声も。店主の主張を支持する人が大半だ。

 一方の“はずす派”は「熱い、大きいなど物理的に食べにくいとき」「人数分の串がないときはずす」「子どもと食べるとき。危ないので」と、その場の状況に合った意見が多いが「串のまま食べると、ほっぺが汚れるから絶対イヤ」という強硬派も。

 マナー関連の著書も多いマナーデザイナーの岩下宣子さんによれば、

「串のままいただくのもおいしいですが、難点は口のまわりが汚れること。串の上のほうはかぶりつき、下のほうははずして食べれば食べ終わりもきれいです」

「串をはずすのが女子力、なんていう文化は滅亡すべき!」と憤る30代男性の意見もあった

刺身を食べるとき、わさび、どう使ってる?

●しょうゆにとく派…36%
●刺身にのせる派…40%
●それ以外…24%

 一般的に和食のマナーでは、しょうゆにわさびをとかす食べ方はNG。

「わさびをとくとしょうゆが汚れます。日本料理は見た目の美しさを楽しむもの。食べ終わりも美しく、食べ散らかさないように」

 と前出の岩下さん。とはいえ、やっぱり好きなように美味しく食べたいというのが心情。

 読者的にはマナーどおりに“刺身にのせる派”が多く、「ネタによってわさびの量を調節したい」「わさびの味を楽しめる」「皿が汚れない」などの意見が目立った。

 その一方で、「辛みが均等になる」「面倒くさくない」「のせるとわさびの味しかしない」と“しょうゆにとく派”も36%と健闘! 

 また、「いい生わさびのときはのせ、安いチューブはしょうゆにとく」というこだわり派、「しょうゆにといて、さらに刺身にものせてダブルでいただきます♪」という熱烈なわさびファンも!

天ぷらを食べるとき何で食べる?

●天つゆ派…42%
●塩派…36%
●それ以外…22%

 “天つゆ派”と“塩派”が大接戦の末、わずかに“天つゆ派”に軍配が! 

 “天つゆ”に多かったのが「天つゆの味が好き」「だしがきいて美味しい」という天つゆラバー。そもそも天つゆにつける食べ方は江戸時代にルーツが。近代食文化研究家の大久保洋子さんは著書『江戸の食空間』の中で、江戸の天ぷらは今の天ぷらと違って衣が分厚く、揚げたてじゃないとしつこかったのでは……といった趣旨の指摘をしている。油っぽい天ぷらを天つゆと大根おろしでさっぱりさせたというわけ!

 対して“塩派”では「天つゆをつけるとせっかくの衣がべちゃべちゃになってしまう」「塩のほうが素材の味が感じられる」「揚げたてのアツアツを、サクサク食感で食べたい♪」など、天ぷらをよりシンプルに美味しく食べたいという意見が多数。また、「素材によって使い分ける」「大将がすすめるもので」という八方美人タイプや、「しょうゆで食べる」「かぼちゃとお芋は何もつけずに」「カレーうどんに入れるのが最高!」というフリーダムな意見もあった。

“ドライカレー”といえば、どちらのイメージ?

キーマ風…53%
ピラフ風…34%
どちらも正解!…13%

上がキーマ風、下がピラフ風。多くの辞典には両方が載っているが、先に明記されているのは、だいたいキーマ風

 ある女性が彼氏との認識の違いに驚き、ツイッターで「みなさんはどちらですか?」とつぶやき、注目されたドライカレー。そもそもこの料理、実は日本が発祥。広く知られるのがキーマ風とピラフ風のものだが、どちらも“ドライカレー”という名称で正解なのだ。

 キーマ風のひき肉が入ったタイプは1910年ごろに、日本郵船の外国航路船『三島丸』の食堂で初めてメニューに載せたという説があり、また、ピラフ風は発祥の詳細は不明だが、銀座の老舗鳥料理屋の名物料理が広まったものという説が有力。どちらも100年近い歴史があるようだ。

 週刊女性読者の間では「ごはんに水分が少ないカレー味のものをのせているイメージ」「最近ではこじゃれてキーマカレーとか呼ぶけど、昔はコレがドライカレーだったよね?」というキーマ風派が主流。「小さいころ、近所の喫茶店で食べたのがそうだった」「母親が作るのはコレだった」というピラフ風派の意見も。育った家庭やお店で食べた思い出の料理を正しい“ドライカレー”と認識しているみたい!

目玉焼きの味つけは?

しょうゆ…38%
塩こしょう…34%
ソース…13%
ケチャップ…6%
●それ以外…9%

 ごはんにもパンにも合う目玉焼きの味つけは十人十色、週刊女性読者では“しょうゆ派”と“塩こしょう派”がツートップ。「ごはんと一緒に食べるから」「日本人はやっぱりコレでしょ」という“しょうゆ派”に対し、“塩こしょう派”は「シンプルに食べたい」「さっぱりが一番」との意見。少数派の“ソース派”は「お好み焼きっぽい味で◎」、“ケチャップ派”は「オムレツ気分で食べられる」など。「ポン酢」「めんつゆ」「マヨネーズ」の超少数派も!

 目玉焼きを愛し、『目玉焼きの丸かじり』の著書を持つ漫画家でエッセイスト・東海林さだおさんを直撃すると、こう語ってくれた。

「目玉焼きをどう食べるか。これは人類の歴史、永遠のテーマです。味つけをどうするべきか、僕自身いまだ解決できていません」

朝ごはんはパン? ごはん?

パン派…34・5%
ごはん派…34・5%
それ以外…31%

 レシピサイト『クックパッド』の「朝ごはんに関するアンケート」によると、平日の朝食を作る時間で最も多いのが10分以内。とにかく忙しい朝の時間帯。準備が手軽でサッと食べられる“パン派”が有利と思いきや、週刊女性読者の結果は“ごはん派”と“パン派”で二分!

“ごはん派”は「ごはん大好き!」「腹もちがいい」が多数。逆に“パン派”は「朝からお米は重い」「ごはんを食べると眠くなる!」と、朝からごはんはつらいという意見。また「焼くだけなら早くすむ」「惣菜パンにすれば、おかずを考えずにすむ」「準備に時間がかからない」「お味噌汁や主菜、副菜を作る時間も食べる時間もないので」など、時短を称賛する意見も。

 そのほか「そのときあるものを食べる」といった“場当たり的朝食”派や「食べない」「コーヒーのみ」というナシ派、「バナナ」「スムージー派」「イチゴなどをたまに」などの少数派も。朝の炭水化物は意外と歓迎されているみたい。

番外編~緊急大討論会!「ひと口ちょーだい」どう思う?

 女子会で絶対に聞く「ひと口ちょーだい」というあのセリフ。みんなの本音を聞いてみると、週刊女性の調査では肯定派が60%、否定派が14%、“相手、ものにより”派が26%という結果に!

A子(30代・独身)「“ひと口ちょーだい”なんて、女子なら毎日言うし、言われるセリフだよね?」

B子(40代・既婚)「私はない! 友達とランチに行ったとしても、そのセリフ嫌さにあえて同じメニューをオーダーするわ」

C男(30代・既婚)「女性って全員、言うものだと思ってた! 男同士でそんな文化はないし、初めて聞いたときは引いたけど、今の嫁含め歴代彼女みんな言うし、そういうものかって」

A子「さすがに彼氏以外の男性には言わないかな。キホン彼氏が頼むものは自分ももらえるって思ってるから、当然のように違うものをオーダーする♪(笑)」

B子「同性で仲よくて“イヤ”って言い出せないときはしぶしぶ分けてあげる。直に口をつけられるものはホントにムリ! ソフトクリームなめててそんなこと言われたら震える! たとえ嫁でも嫌じゃない?」

C男「さすがにイヤだなぁ。それは歯ブラシを共有したくない、とかそーゆー次元の話。まぁでも自分の子ども相手だったら平気!

B子「私は最愛の息子でもムリだわ……。もう1個買い与える(笑)」

A子「私はソフトクリームもイケるかも。さすがに仲いい女子限定だけど!」

C男「女子、すごいな。男はひと皿をどう食べ進めるか考えてることが多いから“ひと口ちょーだい”はぜひ遠慮がちにお願いします