「ゼロからのスタートなので、もう毎日がハプニングです(笑)。実際に生活をしてみないと何が足りないのかわかりませんね」

 元大関・琴欧洲が親方デビュー! 所属していた佐渡ケ嶽部屋から独立し、欧州出身初の親方として4月1日より『鳴戸部屋』をスタートさせた。

欧州出身初の親方として、部屋を興した鳴戸親方と弟子4人の生活がスタートした

「部屋の看板を設置したときの気持ちは、なんともいえなかったです。部屋開きまでがバタバタだったので、ゆっくり感動はできませんでしたが(笑)。今やっと、少しずつ生活リズムがつかめてきました」

 弟子は現在3人で、男4人の共同生活。序二段の欧翔山と序の口の本間に、親方と同じブルガリア出身のベンツィスラフ(四股名未定)が加わった。

私がブルガリアから日本に来たのは19歳のとき。当時は、やっぱり日本語がしゃべれなかったことがいちばん苦労しました。ベンツィも日本語のレベルを上げるために、毎日勉強をしていますよ。部屋は、年齢ではなく入門した順番で上下関係がしっかりできています」

親方が直々にまわしを締めて指導する朝稽古を激写

 とはいえ、みんな年ごろの男の子たち。苦労することは?

「それはもう、全部です(笑)。料理も洗濯も掃除も、僕が父親代わりとなってすべて教えなくてはいけません。力士としてだけじゃなく、人間としても成長させてあげたいですね。おかみさん(麻子夫人)とは最近、弟子のこと以外で会話をしていないくらいです(笑)」

 14日に初日を迎えた五月場所。親方が「どんどん弟子を増やしていきたい」と目標を掲げる鳴戸部屋から、将来は横綱が誕生するかも!!

弟子たちへの指導だけじゃなく、協会の仕事も盛りだくさん。両国国技館で行われた研修にスーツ姿で現れた親方、とってもイケメンです
稽古終わりの食事はみんなで。お米は1回に15合も炊くとか! 「ご飯は3杯がノルマ。今日は5杯食べました!」(本間)