「“訂正できるところから名前のクレジットを直してほしい”と異例のお願いが来て、完成披露試写の現場は表記に関して混乱していましたね」(映画配給会社関係者)
公開目前、プロモーションの時期に映画『家族はつらいよ2』のスタッフは対応に追われて大慌て……。
その原因となったのは、旧名・西村雅彦。フジテレビ系『古畑任三郎』の今泉刑事役でブレイク。ドラマ『真田丸』室賀正武役での「黙れ小童」というセリフで再ブレイクを果たしている俳優だ。
「『西村まさ彦』に変更するという話は、4月末から次回出演作の関係者には伝えられていました。改名時期は5月から6月、正式な時期は決まっておらず、決まったら西村さんのマネージャーから連絡がもらえるということになっていたのですが……」(映画製作会社関係者)
しかし、マネージャーから事前連絡されることはなく、突然、西村のツイッターで発表されたため、冒頭の大混乱を招いてしまった。
「5月2日のことでした。ゴールデンウイーク中で休みの会社も多かったですし、まさかこのタイミングとは」(前出・映画製作会社関係者)
この騒ぎの元凶には、もうひとつの変化があったという。
「実は同じ日に、西村さんは改名以外にも、個人事務所へ移籍していたんです。長年にわたって二人三脚でやってきたマネージャーも新事務所には連れて行かなかった。すべてが急に変わったので、連絡をとるだけでもてんやわんやでした」(前出・映画製作会社関係者)
西村は過去にも世間やメディアをにぎわせてきた。
「愛人を個人事務所の社長にしたり、三谷幸喜や田村正和との不仲説、さらには、交通事故を起こした際に助手席に別の不倫相手の女優がおり、事故現場から逃げたとされることなどが報じられてきました」(スポーツ紙記者)
そうしたバッシング報道から、彼が参考にするようになったというのが、
「スピリチュアルです。個人事務所のマネージャー兼社長を務めていた不倫相手の女性も、霊視をしていた時期があり、退任後は占いバーをしていた。
かつての個人事務所も住所は霊媒師と相談して決めたといいます。スキャンダルで追い詰められた時期、霊的な思想に傾倒し、懇意にしていた霊媒師がいるんです」(芸能プロ関係者)
ということは、今回も誰かに相談して決めたのかも。『週刊女性』は、彼をよく知る舞台関係者に話を聞くことができた。
「どうやら西村さんがご自身で決められたそうですよ。占いなどに頼らなくても、彼自身がスピリチュアルみたいなところもありますからね。改名や屋号変更も思いつきで決められる方なので」
しかし今、名前を変えたかったのはなぜなのだろう?
「3年前からご本人が若手育成の意味も込めて定期的に開催している彼の出身地・富山県の公演でのこと。
毎回、お客さんひとりひとりと握手をするのですが、そのたびに“エネルギーをもらえる”と言っていたんです。大学も中退し、俳優としても脇役が多かった彼ですが、若者たちとのふれあいを通して、老い先短いと感じたようで。
心機一転、名前も変えてから頑張ってみたいと思ったとか」(前出・舞台関係者)
ちなみに、ひらがな表記にした理由については、
「5年ほど前から彼はパステル画を描いています。かわいらしい感じのタッチでやわらかい表現にハマっているからじゃないでしょうか」(前出・舞台関係者)
今回の改名に関して、西村の所属事務所に問い合わせてみたものの、
「あえてコメントを出すとしたら、“特に意味はありません”」
という、まさかの返答。これだけ周りの人が振り回されたのだから、何か意味があってほしかった気も。