「愛子さまは、姉のように慕われてきた眞子さまが婚約されることになり、お喜びだそうです。そんな愛娘の様子に、雅子さまも目を細めていらっしゃると思います」
皇太子ご一家の近況についてそう話すのは、ある東宮職関係者。
'03年以来、病気療養が続く雅子さまも、秋篠宮家の喜びを感じながら着実に回復の道を歩まれている。
「雅子さまは、4月の『春の園遊会』と5月の『大相撲夏場所』に苦手とされる和服姿で出席されました。体調も上向いているのではないでしょうか」(宮内庁担当記者)
和装は着付けに時間がかかり、洋服に比べ重量もあることから、療養が始まってからの14年近く、雅子さまがお召しになる機会は限られていた。
「園遊会に和服でお越しになったのは13年半ぶりです。
療養中、お召しになったのは、ほかに'09年と'16年の宮中祭祀のときだけになると思います」(前出・記者)
それが今回のように短期間で2度も和装でお出かけになったのは、それだけ心身ともに安定してきたということ。
そんな中、こんなニュースが飛び込んできた。宮内庁関係者が話す。
「6月に予定されていた国交樹立150周年記念のデンマークへの親善訪問を皇太子さまおひとりで、雅子さまは見合わせることになりました。
実現すれば、雅子さまにとっては2年ぶりの海外訪問となるところでした」
外務省出身の雅子さまは、“皇室外交”に貢献できるのではと皇室に嫁がれたが、今年は4月のマレーシア訪問に続いて2回目の断念となる。
長期の渡航となると、ご体調に不安があるのだろうか。
愛子さまを心配されているのか
欠席が目立つ学習院女子高等科に進学されたばかりの長女・愛子さま(15)を心配されてのことかもしれない。
別の東宮職関係者が打ち明ける。
「雅子さまは、国内公務に専念されるという方針だと思います。6月初旬に石川県で開かれる『みどりの愛護』には出席する方向とのことです。皇太子ご夫妻は、ほかにもかつて“八大行啓”とも言われていた重要な公務があるので、雅子さまはそれらの公務に集中されるおつもりなのだと思います」
八大行啓は、「『みどりの愛護』のつどい」のほか「全国高校総合体育大会(インターハイ)」「献血運動推進全国大会」「全国育樹祭」「全国障害者スポーツ大会」「国民文化祭」「全国農業担い手サミット」の現在は7つとなった毎年のお出ましのこと。
昨年からは、愛子さまも同行された8月11日の「山の日」を記念する式典が加わったので、“新・八大行啓”といえる。
前出の東宮職関係者が雅子さまの「思い」を語る。
「雅子さまは療養に入る前も、愛子さまの出産などが重なり、いわゆる八大行啓のすべてに出ることが長年できていません。
天皇陛下の退位後は、八大行啓は秋篠宮ご夫妻が引き継がれることになるので、雅子さまとしては、できるだけ出席したいというお気持ちがあるのではないでしょうか」
今年の下半期は眞子さまの「慶事」だけではなく、雅子さまのご活躍ぶりも注目だ。