「いや~、僕もこういう男は嫌いですね(笑)。女性の敵になりがちなキャラクターなので、どこか憎めない愛嬌のある部分をちりばめられたらとは思って演じています。でも、世間のみなさんに、僕が相当クズな男に思われているんじゃないかと思うと……」
185cmのガッチリボディと爽やかな笑顔で注目度急上昇。劇団EXILEのメンバーとしても活躍する鈴木伸之(24)。『あなたのことはそれほど』(TBS系 火曜 夜10時~)では、“有島く~ん♪”を熱演中。妻の麗華(仲里依紗)と結婚し1児の父になりながら、波瑠演じるヒロイン・美都と不倫関係に。そんな美都も、実は会社員の涼太(東出昌大)と結婚。なんとW不倫だったのだ!
「でっくん(東出)とは『花燃ゆ』『桐島、部活やめるってよ』で共演させていただいていて。普段でも、“ノブ”って呼んでもらったり、すごく優しいんです。この前も、波瑠さんと仲さんと4人で初めてご飯に行かせていただいたとき、でっくんが店を予約してくれたんです。しかも、最後はおごってくれて、本当にいい兄貴って感じですし、とても楽しい食事会でした」
しかし現場で会うと、その雰囲気は一変していた……!
「でも、5話の公園のシーンで初めて一緒になったとき、涼太の衣装を着て佇(たたず)んでいるだけで、もう別人。そのあと、僕が撮影している後ろで、でっくんが素でブランコに乗っていたんですけど、それも恐怖で(笑)。作品の影響力もありますが、役者としてもすごいなって思いました」
父親役は初めてという鈴木。赤ちゃんを抱くのに最初は悪戦苦闘したそう。
「最初はどう抱いていいかもわからなかったので、仲さんや赤ちゃん役のお母さんにお話を伺って日々勉強している感じです。
いつか結婚して子どもが欲しいとは思います。僕は男ばかりの3兄弟で年子だったので、中学生くらいまでは、毎日ケンカしては親に怒られていて(笑)。でも楽しかったので、子どもは何人か欲しいですし、ワイワイ楽しい家族を構えたいです」
最近、ある夢にうなされたという。
「仲さんがよく夢に出てくるんです。僕との関係性はよくわからないんです。場所もなぜか廃墟で、2人でいると仲さんから“本当に大丈夫なの?”みたいな含みのある言葉で追い詰められ、ハッと目を覚ますみたいな。なので、現場以外でも気持ちが晴れないことがあります(笑)」
もともとは歌手になりたかった
そんな鈴木の俳優としての原点となったのは、初舞台の『ろくでなしBLUES』だと語る。
「歌手になりたくてオーディションを受けたんですが、落選して、“スクールに通わないか?”って今の事務所に声をかけていただいたんです。劇団EXILEのオーディションを経て今に至るんですが、最初は何もできなかったですし、怒られてばかり。
初めての舞台に立ったときですね、考えが変わったのは。千秋楽を迎えたときに、みんなでひとつのものを作り上げるという達成感がすごかったんです。それから、“いい仕事だな。ステキな部分がたくさんあるな”って思えるようになりました」
そんな彼が次に挑戦したい役が。
「身体が大きくて体格がいいので、ヒールだったりいじめる側の役柄が多いんです(笑)。だから、誰かに追い込まれたり、いびられたりする役柄もやってみたいです。有島とはまた違った意味で責められる感じで(笑)。あと、アクションも好きなので、『海猿』みたいな身体を張ったアツイ作品にも挑戦したいです!」
好きなことを聞くと、
「バラエティー番組を見るのがいちばん好きで、録りためて一気に見ているんです。1回、新宿のものまねライブにも行ったことがあります。そのとき、芸人さんの誰かが僕に気づいてくださったみたいで、“今日は鈴木くんが来てます”みたいになって、ステージで三代目 J Soul Brothersの『R.Y.U.S.E.I.』を踊り始めたんです。僕は関係ないんですけど(笑)。同じ事務所だからということでやっていただいたと思うんですが、うれしかったです」