認知症の人たちが書いた未来への希望あふれるメッセージ
■『認知症になっても人生は終わらない 認知症の私が、認知症のあなたに贈ることば』(認知症の私たち=著 NHK取材班=協力/harunosora)
本書は認知症と診断され、認知症とともに生きる人たちによって書かれた本です。
例えば、トップセールスマンとして活躍していたものの39歳のときに若年性認知症と診断された男性は、「できることを奪わないで、出来ないことだけサポートして!!」と訴えつつ、「認知症だからここができない、サポートしてと気軽に言えるような社会になってほしい」と願い、定年退職後に前頭側頭型認知症とされた男性は「認知症になったおかげで“第2の人生、新しい人生が開けた”と思っています」と語っています。
物事を忘れてしまう、コミュニケーションが難しいなど、認知症という言葉からはネガティブな連想をしてしまいがちですが、本書を読めばとらえ方が変わるはず。診断後も前向きに生きる人の言葉とともに、温かくてやさしい力が伝わってくることでしょう。
(文/熊谷あづさ)
一流の子育てはすべて家庭から英語力を上げながら家族が劇的に変わる
■『英語で一流を育てる』(廣津留真理=著/ダイヤモンド社)
2020年から日本の英語教育が大きく変わります。
文部科学省が導入を進める英語教育改革によって、小学校では英語が必修化。中高から大学入試を通して「聞く・話す・読む・書く」の4技能をアップさせ、英語でのコミュニケーション能力を身につける方向に。そんな変化の時期に読むべきなのが本書。
英語未経験の小学生でも、大学入試レベルの長文がスラスラ読めるようになる驚異のメソッドが紹介されています。しかも基本は家庭学習、1日たった5分の単語暗記法!
著者は「はじめから難易度の高い本物の英語を教える」という逆転の発想をもとにした英語教室主宰者で、長女を18年間塾なしで、地元の公立からハーバード大学に送り込んだ奇跡の母親でもあります。英語の習得だけでなく、家族の団結力、親子の絆も深める教育論でもある本書。英語力のアップは家族力のアップだと教えられます。
(文/ガンガーラ田津美)
目指せ大衆酒場デビュー! 魅惑のワンダーランドへようこそ
■『新 酒場入門』(小宮山雄飛=文 黒木ユタカ=絵/マイナビ出版)
ひと昔前はお父さんの社交場と呼ばれた大衆酒場。江戸創業の老舗もあり、煮込みなど安くて絶品な料理で1杯なんて、酒飲みにとっては至福の瞬間(私もその1人)。最近ではテレビや雑誌でも取り上げられるようになり女性客も増えましたが、ディープな店になればなるほど「敷居が高そう……」と敬遠してしまう人も多いのでは?
自身も酒場好きという2人組の音楽ユニット『ホフディラン』の小宮山雄飛とイラストレーターの黒木ユタカが、酒場ライフのお手伝いになったらと手がけた1冊がコレ。
何代も続く名店から、朝・昼飲みができる店、大人数でも行ける店など、さまざまな酒場を5つのジャンルに分けて紹介。店内の様子やおすすめ料理をイラストで図解したり、テーブルやカウンター席での作法など入門ガイドもあるので、ビギナーの人たちにも安心で丁寧な作りになっている。
普段の地位や立場関係なく、さまざまな人たちが集まり飲み交わす。そんな魅惑のワンダーランド“酒場”の世界へぜひ!
(文/週刊女性編集部)