「プロポーズのお言葉と、ご返事は?」
「ケンカをなさったことはございますか?」
「初恋の人ですか?」
今から28年前の'89年9月、秋篠宮ご夫妻のご婚約の記者会見では、そんな質問が出たが、長女・眞子さまと小室圭さんの会見は同じような内容になるのだろうか。
「7月8日に、眞子さまと小室さんのご婚約の正式な発表があることが決まりました。
宮内庁長官の発表があり、午後に、おふたりの記者会見が予定されています」(宮内庁担当記者)
当初は、この秋以降に発表予定だったが『週刊女性』が昨秋、おふたりのデート現場を掲載。5月にNHKが、婚約が近いことを報じたために、この7月に早まったという。
そんな中、'05年11月に結婚した天皇・皇后両陛下の長女で眞子さまの叔母にあたる黒田清子さん(紀宮さま)も、この6月、大きな「転機」を迎えることになった。
「三重県伊勢神宮の祭主を29年間務めていた天皇陛下の姉・池田厚子さんが退任して、6月19日付で黒田清子さんが祭主に就任することが決まりました」(前出・記者)
天皇の祖先神である天照大御神が祀られていて、皇室の方々が折に触れて参拝される伊勢神宮の祭主は代々、皇族や皇族出身者が務めることになっている。
「経緯としては、池田厚子さんから祭主を退かれる申し出があり、それから天皇陛下のご指名があって、黒田清子さんの祭主ご就任が決まりました」(神宮司庁の担当者)
今年86歳になった厚子さんの高齢化に伴い、清子さんは'12年4月から1年半、臨時の祭主を務め、'13年の重要行事「式年遷宮」では厚子さんを支えていた。
皇后美智子さま(82)は、その際の清子さんの様子を'14年1月の『歌会始の儀』で披露された御歌(和歌)でも詠まれている。
美智子さまの“ご意向”とは
今回の就任には、美智子さまの“ご意向”もあったのかもしれない。
清子さんの今後の予定は、
「正式には決まっていないですが、最短で奉仕されるとすれば10月の神嘗祭の予定になります。ほかには11月の新嘗祭、6月と12月の月次祭、2月の祈年祭の5回で計47日間になります」(前出・担当者)
最近、都内のマンションに住む清子さんの目撃談が減っていたのは、1年間で50日は家を留守にする一連の活動の準備のためだったのかもしれない─。
「清子さんは結婚後、専業主婦に徹していますが、皇居にはよく里帰りして、両陛下との時間も大切にしています。
'09年に、天皇ご一家が横浜の『こどもの国』にお集まりになったときにも合流。'16年にはベルギー国王夫妻の宮中晩餐に参列するなど、両陛下を陰ながら支えています。
天皇の皇女として当然の思いで、今回の祭主就任も引き受けたのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
元内親王としてそんな活動をしている清子さんを、眞子さまは幼いころから、“ねぇね”と慕われてきた。
「今回、清子さんが伊勢神宮祭主に就任したことで、眞子さまは“いずれは私が……”という心境になっておられると思いますよ」
と話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。
「30年くらい後に清子さんが高齢になられたときは、両陛下の初孫である眞子さまが、その務めを引き継がれることは当然考えられると思います。
眞子さまは清子さんを“お手本”としてきたので、伊勢神宮の祭主を務める覚悟はお持ちだと思います。
ご婚約の正式発表も近づき、高揚した気持ちもある一方で、“内親王としての重み”もひしひしとお感じになっているはずです」(渡邉さん)
重要なお務めを、ご自身の長女が継承する可能性を見越してか、秋篠宮さま(51)は眞子さまを伊勢神宮にお連れしてきた。
「'06年に『お木曳』という伊勢神宮の式年遷宮の際に行われ、祭主も参加する行事に、秋篠宮さまは眞子さまと参加されています。ほかにも折に触れて、眞子さまは伊勢神宮を参拝されているので、“将来の祭主”としてのご自覚は深まっていると思います」(同・宮内庁関係者)
眞子さまは小室圭さんとの結婚について、清子さんに相談していたそうなので、いつかは叔母の務めを引き継ぎ、年に50日間は伊勢へお出かけになることに……。
「結婚して皇室を離れたとしても、皇室と国民のために尽くす気持ちが眞子さまにはあるようなので、両陛下も秋篠宮ご夫妻も安心ですね」(前出・渡邉さん)
眞子さまご誕生直後の'92年の記者会見で、姪っ子について「本当に可愛らしいなと思う気持ちでおります。(略)これからもずっと成長していくお姿が見られて、どのような方になられるのかと、とても楽しみでございます」と述べた清子さん。
それから25年がたった現在、美しく成長して、いずれは自分の跡を継ぐ眞子さまを頼もしく思っていることだろう。