8月20日、バーチャルライバーグループ『にじさんじ』の公式Xが8月15日に行った生配信『にじヌ→ン』の内容について謝罪した。
《8月15日木曜日の放送内容について、視聴者の皆様から多くのご意見を頂戴しました。コンテンツ制作の上で必要な配慮が不足していたこと、心よりお詫び申し上げます。本件を真摯に受け止め、皆様に楽しい時間をお届けできるよう番組制作に努めてまいります》
《ディレクターはテレビ局から左遷された人ですか? 》
具体的な部分については言及していないため視聴していない人には何が問題だったか分からない謝罪になっているが、一体何があったのだろうか。
「舞元啓介さんという38歳独身農家という設定の男性バーチャルライバーを労わろうという企画内で、わさび寿司を食べるくだりがあったんです。声のみのリアクションだったため、放送を見る限りは盛り上がって終わったように見えたのですが、この部分に批判の声が届いたみたいですね」(動画制作会社関係者)
SNS上では、
《自分達で企画して罰ゲームがわさび寿司とかだったら良いんだけど公式番組でスタッフ側がそういうの用意するのが強制だよねって話だし、配信者なんて声使うんだから喉大事にしないとなのに積極的に傷つける方向性の罰ゲーム用意している時点でお察し》
《今日のにじヌーンのディレクターはテレビ局から左遷された人ですか? 企画が昔のバラエティのようでとてもつまらなく、不快でした。何故、今、似たような番組がテレビで放送されてないか、消えてしまったのかを理解できない残念な方々なんですね、きっと。もう二度と企画すんなよ》
と、企画内容に苦言を呈する声が上がっていた。東野幸治と『平成ノブシコブシ』吉村崇のYouTubeチャンネル『東野・吉村のVTuberはじめました!』でも、ゲスト芸人が足ツボマットの上で縄跳びをするといった企画を行なっているが、大きな違いがあるという。
「東野さんたちのチャンネルでは芸人たちがモーションキャプチャをつけ、キャラクターのリアクションが見られます。また“中の人”の状態の映像も使用されているため、リアクション芸として成立しています。一方、『にじヌ→ン』ではキャラクターの動きはほとんどありません。“声だけなのにそんな体当たり企画をする必要があるのか?”という声がファンから上がっても仕方ないでしょう」(同・動画制作会社関係者)
ファンからも「昔のテレビみたい」という声が上がっていたが、放送作家は「今のテレビならこの企画にOKは出ないでしょう」と苦笑する。
「罰ゲームはいじめを助長するということで、対決企画などをする場合は勝った方にご褒美を与えるというのが定番になっています。TBS系『ラヴィット!』では“ビリビリ電流”を行っていますが、電流が流れる椅子は一般の人が簡単に用意できるものではないですからね。あれが現在のテレビ業界でできるギリギリの罰ゲームでしょう。わさび寿司やケツバットなど、手軽に真似ができてしまうものは危険という認識です」
今やアイドル並みの人気や影響力を誇るVTuberだけに、放送内容や発言には気をつけてほしいものだ。