9月6日、のんこと能年玲奈が、歌手デビューとなるCD『タイムマシンにおねがい〳I LIKE YOU』をリリースした。
自身のインスタグラムでも発表しているが、新レーベル『KAIWA(RE)CORD』発足記念オヒロメパックのアナログ7インチEP盤は初回1500枚限定プレスということで、申込みが殺到している。
のんが“洗脳・独立騒動”を経て所属事務所から独立したのは昨年6月のこと。独立前に設立した個人事務所に所属して芸能活動を再開はしたものの、彼女が思っていたほど順調にはいかなかったようだ。
そんなとき、'16年11月に公開された劇場アニメーション『この世界の片隅に』の主人公・すずの声優に抜擢される。'16年11月に公開されたこの映画は公開当初の映画館が63館であったが、じわじわと人気を呼び、最終的には累計370館を越えた。累計動員数は200万人。興行収入は26億円を超しヒット作品に化けたのだった。
この作品での“演技”が評価されて彼女はその後、CMなどの出演も増え、今年3月にはテレビアニメにゲスト出演を果たした。
同時に音楽活動も開始。8月には東京・葛西臨海公園で開催されたロックフェスティバル『WORLD HAPINESS 2017』に参加。赤いギターを抱えて登場すると、サディスティック・ミカバンドの名曲『タイムマシンにおねがい』を熱唱して会場から割れんばかりの拍手を浴びていた。
独立騒動後は順調なのか?
独立騒動で揉めていたころに比べ表情も明るくなり、順調に歩き出したかのように見えるが……。
「いろいろ才能がある子なのでさまざまなジャンルでの活躍が期待されています。だけど本来の女優業に関してはなかなかうまくいきそうもないんです」(スポーツ紙記者)
CMや声優の仕事があってもドラマや彼女自身が出演する番組はまだない。なぜ⁉
「“独立騒動”が完全に片付いていると言えないからなんです。元所属事務所のホームページを見るといまだに『能年玲奈』の名前が削除されていませんからね」(芸能レポーター)
たしかに元所属事務所のホームページには彼女の写真と能年玲奈という名前が載っている。
「この状態ではテレビ局も仕事をオファーしにくいんですよ。能年玲奈ではなく、あくまでのんにオファーするのだと言い切ることもできますが、それは難しいですね」(制作会社関係者)
どうしてそんな状態が続いているのだろうか。
「能年側が事務所と話し合いを持たずに、契約期限切れだからと一方的に辞めたため、事務所は納得していないんですよ」(芸能プロ関係者)
だがそれだけの理由ではないという人も。
「社長は彼女を本当に可愛がっていただけに、できれば戻ってきてほしいと思っているんです」(元所属事務所関係者)
新たな才能が開花している彼女だが、“女優・能年玲奈”を熱望するファンは多い。今からでも遅くない。双方が話し合い、問題を解決してもらいたいものだ。彼女のためにも、ファンのためにも。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>