初回平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
アイドルグループ嵐の櫻井翔(35)主演の日本テレビ系土曜ドラマ『先に生まれただけの僕』の視聴率だ。
「月曜日の朝、パソコンを見て視聴率をチェックするんですが、案外、悪かったな、というのが何となく局内から漏れてきた声でした」と同局情報番組スタッフ。「今後、テコ入れのために、情報番組でドラマのことを取り上げる頻度が増えると思いますよ」
ドラマの放送に先立ち、都内で完成披露試写会が開かれたのは10月上旬のことだった。そこで櫻井を、明らかに不愉快にした質問が出たという。
テレビ誌ライターが振り返る。
「櫻井さんは、さすがに表情をあからさまに変えることはしませんでしたけど。あの言葉遣いは、何か言いたそうでしたね」
校長役の櫻井は、台本で3~4ページにわたる長いセリフがあるという。そのことを共演者の俳優、風間杜夫(68)が「すごいな」と褒め、返す刀で「若い俳優さんに、見習ってほしいな」と言って皮肉った。
「そこまでは同業者の話なのでよかったのですが」と前出・テレビ誌ライターが続ける。
「司会を務めていた日テレのアナウンサーが、“櫻井さん、3~4ページにわたるセリフがあったんですか?”と褒めるつもりで拾ったんです。それに対して櫻井は、“まあまあまあ、うん”と明らかに不満げな感じでした。
それもそうですよね。プロの俳優はセリフを覚えるのが仕事なわけですから、それを“すごい”とたたえるのは、どうも違う。櫻井もそこに引っかかったんでしょうね」
記者会見の後、記者による囲み取材が行われたが、そこでも同様の質問が出た。櫻井は、うまい具合に不満を伝えたという。再び前出・テレビ誌ライターの話。
「“1話を見て、長いセリフの量がすごいなと感じたんですが”、と芸能リポーターが話を向けたところ、
“もっと増えるんですよ、もっと。だけど、どうなんですかね、セリフの長いのを覚えるのは、なんていうのかな、僕らの仕事の絶対条件だったりするから、なんていうのかな、うん、シェフが食材買っていません、に近くて、食材揃っているのが大前提で、どう料理するのかが僕らの仕事で、確かにセリフの量は多いし、覚えるのも大変ですけど、褒めていただけるというのは、う~ん”
と明らかに不快感を表明していましたね」
嵐の面々は、それぞれに演技に進出しているが、
「二宮和也の演技巧者、大野智のとぼけた感じ、キラキラの松本潤、意外性な相葉雅紀と比べ、櫻井の場合はキャスターや司会業のほうが勝っているため、俳優としての評価が今ひとつ。そのことを気にしてか、普通の俳優なら当たり前のことを褒められるのを嫌がるのです」(ジャニーズ担当記者)
第2回以降の視聴率のアップダウンに注目が集まる。
<取材・文/薮入うらら>