犯行中の9月12~15日にかけ、白石容疑者と無料通信アプリ「カカオトーク」でやりとりをした西田由紀さん(17=仮名)は「最初は本当に殺してくれるのかな? と思った」と自殺願望を隠そうとしない。あどけなくも、しっかりした女性だ。
「メッセージの内容が自殺の研究をしている感じで、この人、本当に死ぬ気がないんだって思い、返事をするのをやめました」と振り返る。
白石容疑者は、
《今すぐ死にますか?》
と切り出した。
西田さんが「殺してくれないですよね」と返信すると、
《信用出来たらで構いませんので、会いませんか?》
《薬飲んで首吊りで眠るように死ぬ予定です》
と、たたみかけてきた。
《試しに吊ってみますか?》
と軽すぎる問いかけも。
殺してもらえばよかった
自分の首を吊ってみたと主張する白石容疑者に対し、生きているということは未遂どまりかと鋭い質問を投げると、
《言葉に語弊がありました。薬を飲まずに、意識がちゃんと飛ぶか確かめました》
詳細な自殺方法を心地よい言葉で綴り《責任もって安楽死させます》と言い放った。
「ニュースを見て、本当だったんだって思いました。通話して、殺してもらえればよかったって今は思っています」と西田さん。
ネット上で知り合った男に襲われたほか、夜道で車に連れ込まれたことも。忌まわしい経験がフラッシュバックし、高校に通えなくなったという。
新宿・歌舞伎町のスカウトは「白石容疑者は“人生なんか運と縁”と言っていた」と話す。別のスカウトは「“生まれてから死ぬまでのことは決まっているんです”などと気味悪いことを言ってたよ」と眉をひそめる。
一方、白石容疑者の実家近くの男性は「約7年前に出て行った母親が昨年、実家に入るところを見た」と話す。「父と兄」「母と妹」で生活は別だったが没交渉ではなかったようだ。母親と息子が会うことはなかったのだろうか。