元タレントの中居正広氏の性暴力を巡る問題で調査にあたった第三者委員会が31日、調査報告書を公表。その中に、フジテレビ女性社員による生々しい性被害の証言があった。
編成幹部による“置き去り”は常習的
今回の報告書のポイントのひとつだったのは、『週刊文春』などで「編成幹部A氏」などと表現されたフジテレビ社員の存在。報告書では今回被害に遭った女性アナだけでなく、別の女性アナもこの編成幹部の被害に遭っていたという。
「編成幹部は2021年に外資系ホテルのスイートルームで自分が呼んだ女性アナウンサー2人をその場に放置して、中居さんと有力な番組出演者との“男女2対2”の状況を作り出して、実際にセクハラ被害が起きたとのこと。
報告書では編成幹部のとった行為を『女性アナを置き去り』という強い言葉で非難しているのですが、報告書を読み進めていくとその理由がわかってきました。彼の悪事に関する記述がどんどん出てくるのです」(社会部記者、以下同)
報告書では当該編成幹部を「B氏」としているので、ここからはB氏と呼ぶ。B氏は2020年ごろ、後輩の女性社員を食事に誘い、その食事の際に、女性社員の身体を触る、キスをしようとするなどのセクハラをしたことが認められた。2023年にも後輩の女性社員から仕事の相談を受けたことをきっかけに食事に誘い、下ネタの会話をさんざん繰り広げたあと、女性社員の身体を触る、キスをするなどしたという。
「B氏はこれらのセクハラについておおむね認めているそうです。B氏のセクハラは後輩に仕事上のアドバイスをするかと見せかけて立場が弱い女性社員に対して行ったもので、報告書でも悪質性が高いと糾弾されています」
中居氏の問題では被害女性に見舞金を渡そうとするなど多くの問題が明らかになったB氏だが、自身もセクハラをしていたのだ。
「記者会見でも清水社長が、B氏は非常に問題が多かったという認識を示しましたが、報告書の後半にはB氏の“女性置き去り”による別の話が生々しくて書かれていて、読んでいてぞっとしました」