調査委員会への協力を拒否

 報告書によるとそれは10 年以上前だというから平成の最後のあたりだろうか。フジテレビの女性社員の証言を紹介する。

一連の報道によって港浩一社長と嘉納修治会長が辞任。新社長には清水賢治氏が就任したフジテレビ
一連の報道によって港浩一社長と嘉納修治会長が辞任。新社長には清水賢治氏が就任したフジテレビ
【写真】フジテレビの女性アナが肌を露出して表紙を飾った本

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 ある日、携帯に1本の電話がかかってきて、画面を見ると発信者はB氏でした。有力な番組出演者といま会食しているから来てほしいと言われたので22時ごろにB氏の指定した店に着くと、番組出演者とB氏のほかに男性が3~4人いて個室で飲んでいました。

 そこから数時間はその個室でふつうに飲んでいたのですが、ふとトイレに立って個室に戻ってみると、さきほどまでいたB氏やほかの男性たちはいなくなっていて、番組出演者だけが部屋にいました。

 私とふたりきりになった番組出演者から場所を変えようと言われ、応じました。タクシーに乗って移動した店は、外観は通常の一軒家のようなところで、番組出演者がチャイムを鳴らすと店員らしき男性が出てきて、地下の部屋に通されました。

 地下はかなり大きな部屋でテーブルとソファーがあり、店員から注文を聞かれて、番組出演者がハイボールを注文したので私も同じ物を注文。しばらくして店員が飲み物を持ってきて地下の部屋からいなくなると、突然、番組出演者がズボンと下着を脱いで下半身を露出したのです。

 私はとっさに身の危険を感じ、「そういうのだめなので」と言って荷物を持って地上に上がり、外に出てタクシーを拾いました。番組出演者は急いで帰ろうとする私を引き止めることもなく、ぽかんと見ていました。

 タクシーの中で携帯を見るとB 氏から「先に帰らざるを得なくなって申し訳ない」というメールがきているのに気がつきました。私は番組出演者と性的関係を持ったと思われたくなかったので、すぐに「申し訳ないが、番組出演者を置いて出てきてしまった。今後、番組制作のうえで迷惑をかけるかもしれないが、あとはよろしくお願いします」という内容のメールを送ったところ、B氏から「了解しました」という返事がきたのを覚えています。

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 以上がフジテレビ女性社員の証言だ。

 第三者委員会は女性社員の同意のもと、B氏に女性社員の名前を出して確認したが、まったく記憶にないが、そういうことがあってもおかしくないと答えた。

 委員会はさらに、下半身を露出したという番組出演者に連絡をとろうとしたが返答がなく、質問状を送付するも受け取られずに返送されてきたので、電話をかけて協力を求めると、多忙のため協力できないとの回答だったという。

 B氏によるこの行為が“上納”でなくてなんだというのだろう。B氏は編成総局編成局編成戦略センター室長兼編成部長だったが、現在は人事局付となっている。清水社長は「事実関係を確認し、厳正に処分する」とした。