『めざまし8』の後継番組として、3月31日にスタートしたフジテレビ系朝の情報番組『サン!シャイン』に、早くも厳しい声が上がっている。
寄せ書き風な中居正広・フジテレビ問題
『めざまし8』から引き続きMCを担当する谷原章介に加え、曜日ごとに出演するスペシャルキャスターに、武田鉄矢と『メイプル超合金』のカズレーザーが就任した。
「2回目となる4月1日の放送では、放送終了までほぼすべての枠を使って中居正広氏と元フジの女性アナウンサーとのトラブルがキッカケで明らかになった、フジテレビ問題を報じました」(テレビ誌編集者、以下同)
公式サイトには、《日々起こるニュースを徹底的に取材し、その深層を掘り下げるだけでなく、時に怒り、感動し、くすっと笑ってしまうような喜怒哀楽を視聴者とじっくり共有する“大人のため”のライブショーを目指します》と紹介文が添えられているが、1日の放送内の演出は大人の視聴者は満足できるものではなかったようだ。
《視聴者からの「フジテレビに言いたいことは?」のボードが中高生の作ったようなポップなのはなぜ?》
《この問題でこんな幼稚な演出を採用する?視聴者なめてるでしょ》
《いやもうこの視聴者の意見の伝え方が反省してないやん ボードや文字の書き方含め》
《視聴者の意見をボードに手書きは結構だが。 なんでPOP調? 自社への意見を茶化してないか? ふざけているとしか感じないが?》
3月31日に行われた記者会見に関する声を取り上げた《【討論】フジ社長謝罪 今後は? 視聴者どう見る》というコーナーでは、漫画風の手書きの文字とイラストで視聴者の意見を紹介。
中居氏から女性に対する性暴力が認定されたという重いテーマにふさわしくないポップなイラストを添えた“寄せ書き”風なものだったことから、疑問の声が上がっている。
「このコーナーは、視聴者からリアルタイムで届いた意見を、グラフィックファシリテーションの山田夏子さんが記録・図式化していく、新しいコミュニケーション法を取り入れたものです」
グラフィックファシリテーションは話の流れを俯瞰でき論点がわかりやすくなるほか、触発されて新しい意見やアイデアが生まれやすくなるというメリットがあることから、近年注目されている手法だという。
「初回の放送は“春に火事が多い理由”をテーマに、意外な出火原因とNG行動を分かりやすくまとめていたので、グラフィックファシリテーションの演出が良い方向に働いていました。しかし日本ではまだ馴染みが薄い手法のため、1日の放送だけ見た人が違和感を覚えるのも仕方ないですよね」
一方で番組開始後に自社で起きた問題に時間を割かざる得なくなったことに対して、同情する声も。
「忖度しない発言が売りのカズレーザーさんをスペシャルキャスターに起用するなど、これまで女性アナウンサーを全面に打ち出すなど時代錯誤感のあったフジテレビから脱却しようという心意気を感じます。
そんな中スタート2日目にして、触れづらいフジテレビ問題に丸々時間を割かないといけなくなって、出鼻をくじれてしまった印象。TBS系『ラヴィット!』のように、今までにない情報番組になってほしいですが……」
今後は番組名のように、明るい話題を提供してくれることを期待したい。