本当にデビューしてほしい?
いま一度考えてほしいことは、本当にファンの人たちは“デビューをしてほしい”のでしょうか。前の担当がデビューしてしまったから今のJr.の現場に流れてきた人や、Jr.を応援する理由に“デビューしていない良さがあるから”を挙げる人もいるはずです。
先ほどのランキングに寄せられたコメントを見ると、『デビューしてほしいJr.ランキング』というよりも、『報われてほしいJr.ランキング』という単語のほうがふさわしいように感じます。
1位に『Mr.KING』、3位に『Prince』という結果には普段から彼らが中心となることがあるため、妥当性を感じました。
2位の『SixTONES』という結果には個人的に驚きましたが、『B.I.Shadow』のメンバーであった中島健人氏や菊池風磨氏が、『Sexy Zone』としてデビューを果たした一方で、同じメンバーだった松村北斗氏や、高地優吾氏の存在は、たしかに報われてほしい度を上げています。
(※正しい高地優吾氏の名前表記は“はしごだか”です)
逆にいうと、まだ下積みの浅い『HiHi B少年』が6位という結果には納得がいきます。
学校との両立や過酷な公演スケジュールなどといった、これまでの<努力>や、ユニットに入れなかった時期や、後輩のほうが先にデビューした<悔しさ>など、その不遇な“下積み時代”への、妥当な評価方法としての“デビュー”になっているように感じます。
年長者として、MCなどでJr.全体を引っ張りつつも、ずっとユニットに所属していなかった安井謙太郎氏(Love-tune)に、20代の学生と50代のパートの人が「報われてほしい」とコメントしていることからもわかります。
しかし、「報われてほしい!」「真ん中で輝く姿がみたい!」「デビューしてほしい!」というコメントが多いのに、「ファンが増えてほしい」「もっと多くの人から評価されてほしい」という言葉が少ないことは、注目すべき点であり、「デビューしてほしい」という気持ちとの間に矛盾を感じます。