──あのような大規模な改築に関しては、違法の可能性があるのではと指摘されていますが?
「そこは気をつけて。一緒にやってるスタッフさんもいつも頭を抱えているんですけど、テレビが入らなかったら簡単なことなのに、こんなに大変になっちゃうんだと言っていて。
区の法律も厳しいんですよ。窓とかドアとか。そういったお金はかかっちゃうんですけど、そこはちゃんとやりたいなと思っています。みなさんやったことがないことにチャレンジしてもらっているんで。楽しいは楽しいけど、そのぶんのリスクがあることはわかっているんです」
そのチャレンジに関し、冨永氏も森にエールを送る。
「このような接道義務を果たしていない物件のため、売るに売れず放置されたままの家は日本中にたくさんあります。これらの家屋が倒壊したりすれば、間違いなく近隣への迷惑となります。都心をはじめ、全国的に空き家問題は深刻化しています。
その対策のためにも、接道義務を果たしていない土地に、防火対策などをより強化することを義務づけることで、再建築できるよう法改正されることが必要だと思います。その問題提起の意味でも、今回の森さんのチャレンジは、とても意義のあるものだと思います」
プロの宅地建物取引士が応援していることを伝えると、
「すごいうれしいですね。希望になります。いろいろ言われるんですよ。“こんなボロいところは潰して、新しく建てたほうが絶対いい”とか。でも、思い入れが違うんだと思うんですよ。私はカッコいいのを安く早く作りたいです」
そこで、番組を放送する日本テレビに違法建築疑惑と購入費について質問すると、
《一級建築士監修のもと、建築基準法を順守してリフォームを行っております。また、物件の購入に際しては番組から補助はありません》
と書面で回答が送られた。
「いずれにしろ今日、指摘されたことは気をつけますね!」
笑顔で自宅に入っていった森。どんな“お嬢様ハウス”ができあがるのか、今から楽しみだ。