「やりました! 離婚が成立しました!」

 ガッツポーズを決めながら勝利宣言。12月15日の午前8時半から行われた離婚会見で、松居一代は終始ハイテンションだった。

「私の願いが、夢が叶ったわけであります!」

「私の中でいちばん守らなければならないものは、ただひとつでした。財産分与です」

 元夫の船越英一郎に資産を渡さずにすんだことが、何よりもうれしかったのだろう。彼にかける言葉はないかと問われると、

「大っ嫌いです!」

 と言い放った。

『マツイ棒』のヒットなどで大金を手にし、ブラジル株やトランプ株などで資金運用。

 彼女は投資用のタブレットを3台持っているんですが、1台で20億円以上は運用しているとか。100億円を超えるとも言われるお金の半分を持っていかれるなんて、松居さんからしたら、死んでも耐えられないことだったんでしょうね」(松居に近しい人)

 松居にとっては完勝という結果なのだろう。しかし、実際には船越側のシナリオどおりに事が進んだらしい。

「当初、松居さんは裁判をして、船越さんの不倫疑惑や私生活に関することを述べたてるつもりでした。調停とは違い、裁判では基本的に法廷での証言や証拠が公開されますからね」(芸能プロ関係者)

 船越からすれば、暴露作戦が実行されればイメージダウンになる。それを避けるため、高度な心理戦を仕掛けたのだ。

「船越さん側は9月4日に行われた1回目の調停で“調停での離婚が成立せず裁判になったら財産分与を申し出る”と主張したそうです。

 松居さんが逆ギレして裁判に持ち込まれる可能性もありました。しかし松居さんは暴露したいという思い以上に財産を1円も渡したくないという気持ちが強かった。船越さん側が賭けに出て勝ったということでしょうね」(スポーツ紙記者)

 11月9日に行われたデヴィ夫人主催のパーティーでも、松居は離婚調停のことを聞かれて“もうどうでもいいわ”と話していたという。すでに心は決まっていたのだ。

「松居さん側は船越さんが所属するホリプロからの名誉毀損裁判に対し、訴えを下ろしてほしいと要求したそうです。でも、船越サイドはきっぱりと断った。この離婚は船越サイドの意向を強く反映していると言っていいでしょう」(前出・芸能プロ関係者)

 松居は会見の最後に息子について聞かれると、「それはあらためてお伝え申し上げます」と、なぜかこのときだけテンションが低かった。

船越さんは松居さんの連れ子である息子を実の子どものように可愛がっている。養子縁組しており、離婚後も“自分の息子でいてほしい”と言っていますよ。

 彼の就職先を世話したのも船越さんだし、いい父子関係を築いている。そもそも彼が離婚を決意したのも、“別れてもいいんじゃない”と息子が言ったから。

 ただ、松居さんだってひとり息子は目に入れても痛くない。30歳を越えた立派な青年とはいえ、これからは息子を巡るバトルが勃発しそうですよ」(別の芸能プロ関係者)

 対立する父母の板挟みになった息子が不幸になるのでは、離婚はどちらにとっても勝利とはならないはずだが……。