この“関係性”は、歌手やアイドル、お笑いコンビなどからも感じられる。2年4か月ぶりに日本での活動を再開した東方神起も、仲のよさにグッとくるようで、

「兵役などに入隊するために2人での活動は休止していた彼らですが、ユンホの入隊当初はチャンミンが電話や手紙で励ましたり、ユンホの休暇が出るたびに“会おうよ”と声をかけていたといいます。チャンミンが入隊すると、休暇中のユンホがチャンミンの大好きなパンを差し入れるなど、お互いを思う絆が見えます」(前出・芸能レポーター)

KinKiは夫婦のよう

 も最たる例。メンバー間どこをとっても仲がよいので、それぞれにコンビ・トリオ名がつけられている。

「例えば、大野智クンと櫻井翔クンは、年上コンビなので、“嵐”の漢字を分解して上にある“山”と呼ばれています。反対に相葉雅紀クンと二宮和也クンと松本潤クンの3人はまとめて“風”って呼ばれています。ほかの組み合わせもたくさんありますが、とにかく5人が仲よくしていると“キャ~”ってなりますね」(嵐ファンの女性)

 関ジャニ∞Hey! Say! JUMPは、男子校のようなノリが魅力で、KinKi Kidsは落ち着いた夫婦のような間柄が微笑ましいとファンは語る。

 映画『ハイロー』にも出演し、男性グループBOYS AND MENのリーダーでもある水野勝は、肌で男の世界を感じているひとり。'16年に出演したドラマの撮影の際は、東京でメンバーと合宿生活をしたことがあるそうで、

「2時間ほど入る人もいて、お風呂の順番待ちが壮絶でした(笑)。本読みを寮でもやっていましたし、撮影中にメンバーのラブシーンの撮影が終わると、“どうだった?”って感想を聞いたりもしていました。どう演じたのか気になっちゃって(笑)」

 と屈託なく話す姿は、やっぱり微笑ましいもの。このような関係性に私たちが惹かれる理由は何なのか。

「女性って、幼児体験から男の子の群れを見るっていう行動が、頭のどこかに刷り込まれていると思うんですよね。サッカー部とか野球部とか……どんな部活でもいいんですけど、そういうのを見ていた経験ってありませんか?」(ペリーさん)

 “女人禁制”な空気が漂う集団を遠巻きに観察する機会があったからこそ、“どんな話をしているんだろう”“あの2人はきっと、すごく仲がいいに違いない”などと、想像することがあったのではないかとペリー氏は語る。

「集団の中にいる男の子からしてみれば、全然なんてことないようなものなんですよね。でも、どう頑張っても入り込めない制約があると、妄想する余地があって、それが楽しくなるのだと思います」

 彼らが見せつけてくれる関係性にちょっぴり妄想をトッピング……。これが、男の絆が美味しい理由なのだ。