今年の日本テレビ『24時間テレビ 愛は地球を救う』のメインパーソナリティがSexy Zoneに決定したことが、1月27日放送の『嵐にしやがれ』で発表された。
この発表にさきがけて、同じく日テレの人気バラエティ『ぐるぐるナインティナイン』の看板企画「ゴチになります!」のメンバーに、スタート当初から活躍してきたTOKIO・国分太一が“クビ”になり、新メンバーとしてSexy Zoneの中島健人が加入した。
さらに、佐藤勝利は現在放送中のドラマ『99.9 刑事専門弁護士II』(TBS系)への出演に続き、4月スタートの菜々緒主演のドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)への出演が発表されたばかり。昨年後半には菊池風磨が同じく日テレ系のドラマ『吾輩の部屋である』に主演している。あるウェブニュース編集者が言う。
「中島健人、菊池風磨、佐藤勝利は、もともとメディア露出が多かったですが、松島聡とマリウス葉の年下2人のメディア活動は少なかった。しかし、松島は昨年『世にも奇妙な物語』でドラマ初出演を果たし、4月スタートのドラマ出演も噂されています。
また、マリウスはNetflix(ネットフリックス)の人気ドラマ『フラーハウス』に出演しました。グローバルな活躍が期待できるうえ、4月からの大学進学も決まったという情報もあります。もし本当なら中島、菊池、マリウスと3名が高学歴というグループになり、近年の事務所の狙いにも合致するのではないでしょうか」
また、あるテレビ関係者は言う。
「Sexy Zoneは、佐藤勝利が何度も舞台の主演を務めたりするなど、ジャニーさんがとても大事にしてきたグループ。デビューからしばらくは、“トンチキ”と呼ばれる、ジャニーズならではのキラキラながらもシュールな世界観の楽曲を歌うことも多かった。衣装やダンスも含め、まさに“王道”スタイルでした。
それが、メンバー最年長の中島健人が3月に24歳になり、ジャニーズのデビュー組全体で最年少のマリウスも、同じく3月に18歳になることもあってか、少し大人っぽい曲も増えてきた。いまジャニーさんが最も情熱を注いでいるとも言われる、ジャニーズJr.のHi Hi Jetと東京B少年がその“王道”を継承しており、セクゾはもうジャニーさん独自の路線から巣立っていったのかなと。
Hey! Say! JUMPが売れた今、そこに続く若手グループとして、事務所に“推される”状態。2011年のデビュー曲で歌われたように“Sexy時代”が、いよいよ到来するかもしれません」
ここへきて、Sexy Zoneが推される理由について、ジャニーズ事情に詳しいある芸能ジャーナリストは、
「年齢的に、今、推しておかないと手遅れになる。そういう状況でもあるんです」
と事情を語る。Sexy Zoneは、近作のシングル初動が11~12万枚前後の推移で定着している状態。デビュー7年で単独ドーム公演の経験はなく、14年デビューのジャニーズWESTが先に実現した。今春にはKing & PrinceのCDデビューが決定している。前出のテレビ関係者は言う。
「Sexy Zoneは、数年前に年上3人だけでのグループ活動を行っていた時期もありました。その理由や狙いは結局はっきりとはわかりませんでしたが、5人体制に戻ってほしいと熱く願うファンも多かった。
5人に戻ったときに、ある種の達成感や安堵感が得られてしまい、セクゾのストーリーが、ここでどこか一区切りついてしまった感もあります。ここから上を目指すには、かなりの力技が必要と思っていたところに、その力が出てきたという印象ですね」
活躍の主な舞台が日テレ系なのは、
「ジャニーズ事務所にとって、一番自由がきく局だからということに尽きると思います」(前出・芸能ジャーナリスト)
力技の猛プッシュの成果が出て、“Sexy時代”の幕は開くだろうか。
<取材・文/渋谷恭太郎>