最大の見どころは、ラスト15分という。
「妹の死をはじめ、すべての事件が解決に向かうシーンです。犯人がわかってよかったね、ではなく、解決したことによる切なさ、それを受け入れていく光彦に注目していただければ。浅見シリーズは、解決後も人の気持ちが残るという余韻があると思います」
そんな光彦を演じたことで役者として改めて感じたことがある。
「(役の)キャラクターが先行するのではなく、目の前で起きていることを素直に感じる。余計なことはせずに、シンプルな芝居の大切さです」
シリーズを重ねるごとに、“平岡版光彦”らしさが増すことを期待したい。
役作りのポイントとは
「光彦を演じるときに気をつけていることのひとつが、姿勢。背筋をピンと伸ばしていると、浅見家の人間らしく、品がよく見えるんです! 歩くシーンでは、丹田(へその下あたり)に力を入れてきれいに歩くように心がけています」
ご当地グルメに舌つづみ
「竹下さんと三次のご当地グルメ“唐麺焼き”を食べるシーンがあったんですが、これがおいしかった。広島風のお好み焼きで、中に入っている麺に唐辛子が練りこんであるので、ピリッと辛い。広島出身の僕も初めてでしたが、たくさんいただきました!」