その原点となったのが、'07年11月にフジテレビ系ドラマとして放送され、映画化、シリーズ作となった『SP 警視庁警備部警護課第四係』。役作りの一環として始めた格闘技が、彼の人生を変えた。
「リアルな格闘シーンを追求した彼はより実践的な指導を求め、そして出会ったのが、ブルース・リーが創始した『ジークンドー』を正統に受け継ぐ武術家・中村頼永さんでした。
すっかり格闘技に魅せられた岡田さんは、役作りの範囲を超えて、ジークンドーのほか、フィリピン武術の『カリ』、初代タイガーマスクの佐山聡さんが創始し、中村さんが立ち上げた『USA修斗』をも習い始めたのです」(前出・映画配給会社関係者)
そして、10年以上にわたって“修行”した彼は、3つの格闘技においてインストラクターとして認定を受けるまでになったのだ。とはいえ素人目には、「何がすごいの?」「芸能人だから特別扱いでしょ?」と、うがった目で見てしまう。
その岡田の“スゴサ”を検証するべく、山田編集長に聞いた次第だ。
「中村先生はものすごく厳しいことで有名です。講習時間をごまかすなんて許されませんから、仕事をしながら何年もかけて習ったのでしょう。
われわれからしても“無理だろう”と思わせるトップレベルのプロの課題をひとつずつ、なおかつスパーリング、スタミナなど多様なテストをクリアする必要があります。
(認定インストラクターの)岡田さんはそれをすべてクリアしてきたことになります」
それだけに岡田の実力はかなりのもの。『SP』シリーズや映画『図書館戦争』などで繰り広げたアクション技術は、役柄を通して見てもプロの目にとまるようだ。