ゴリ押しを感じる理由は「嫌いだから」?
ブレイクにつきまとう、ある種の呪い

 では、それぞれを選んだ人はゴリ押しされている理由をどう見て、そのことを感じているのでしょうか? コメントを見ていきたいと思います。

【1位 吉岡里帆
「ドラマやCMなどでよく見かけるが、正直あまり演技が上手いとは感じないから」(28歳・北海道)

「出演が多いものの、好きだという人をあまり聞かないから」(40歳・福岡県)

「特に特徴もないのに、CMなどに取り上げられてる」(29歳・茨城県)

「最近よくドラマやCMで見かけるから。男ウケは良さそうだが、同性人気を下げそうだなと思う」(32歳・東京都)

【2位 滝沢カレン
「意味のあることを言うわけでもないのにバラエティー番組によく出ているから。 キャラを作っているとしても、ひどすぎて話を聞いているのがつらいしイライラしてくる」(29歳・新潟県)

「芸がないのにテレビに出ている。“ビジネス馬鹿”な気がする」(39歳・神奈川県)

「バラエティ番組で見ることが多いから。 話は面白いと思うが、バカにしている感じがすることがある」(27歳・東京都)

「嫌いではないが、起用しているのが日テレばかりでいじり方が一辺倒だと感じる。 キャラが強い子は慣れるとうざったくなるので、気をつけてほしい」(28歳・東京都)

【3位 岡田結実
「実力のわりにCM、テレビ番組で頻繁に見るので」(27歳・宮城県)

「話術ないのに出過ぎかも」(40歳・福岡県)

「特に面白くも可愛くもないのにテレビでよく見かけるので。 二世タレントではあるが、別に親も面白くないから、七光りではないと思うし」(29歳・青森県)

「父親あってのという感じがする。 親の逆を言っている姿を見ると辛い」(32歳・宮城県)

【4位 有村架純
「特別きれいでも可愛くもないごく普通の人なのに、 最近ドラマや映画によく出演しているため」(30歳・熊本県)

「そこらにいそうな顔で演技力が特別あるというわけでもないのに、よくドラマなどで見かける」(37歳・東京都)

「どこがそんなに魅力?」(31歳・神奈川県)

【5位 土屋太鳳
「特に演技力が優れている訳でもなく、またとても整った顔立ちをしている訳でもない。主演映画が何本もあることに少々疑問を持っているため」(32歳・東京都)

「そこまで演技が上手いと思わないが、映画やCMでよく見かけるから」(29歳・三重県)

「よく見かけるがそんなにファンがいなさそうだから」(37歳・新潟県)

【6位 藤田ニコル】
「面白くないし可愛くないのにテレビによく出るから」(31歳・高知県)

「バラエティー番組でよく見かけるから。 特に悪い印象はないし可愛いとも思うけど、しばらくしたら、また新しい子にポジションを取られると思う」(38歳・熊本県)

「前に出されてる感があるから」(21歳・宮城県)

【7位 佐藤栞里】
「突然バラエティーに登場したと思ったら、すぐに何本もバラエティー番組の司会が決まったから」(27歳・東京都)

「なんの実力もないのに、やけにテレビで見かけるから」(27歳・福岡県)

【8位 杉咲花】
「よく見るので。声が嫌いなので見たくない」(27歳・静岡県)

「テレビによく出てるから」(25歳・千葉県)

【9位 新木優子】
「次から次へとドラマに出てる」(27歳・宮城県)

「ドラマのヒロインになっていたから。 私にとっては、綺麗だし覚えやすいお顔なので、好感度は高いです」(32歳・岡山県)

【10位 ダレノガレ明美】
「きれいだがお騒がせなことをする以外に特筆することがないから」(38歳・神奈川県)

「よくバラエティーで見るが、何を売りたい人かわからないから」(37歳・東京都)

「なんとなく、周りに流されてるように見える」(36歳・北海道)

 

 やはりというべきか、コメントのもっとも多くを占めたのが「ゴリ押しされている=売れている理由がわからない」といったものでした。裏を返せば単純に「好きじゃないから」ともとれそうですね。

 また、「突如いろんな場所で見かけるようになったから」という声も多くありました。いってみれば“ブレイクした”ということなのでしょうが、その裏でやはり何らかの意図や思惑を感じ取ってしまうのでしょう。ある意味、人気者につきまとう“呪い”といえるかもしれませんね。

 いずれにせよ、残念ながらそんな彼女たちに対し好意的に捉えるコメントはあまり見かけられませんでした。とはいえ、メディアやマネジメントが主体になって世間にイチ押しする“ゴリ押し”だけでは、人気の足場が築けないのが今の時代。それなりの実力があって「よく見かける」のだとしたら、見る側の「タレント性に対する理解不足」と捉える視点もありそうです。

 身の回りの人間関係同様、「苦手」一辺倒ではなく、「好きになる努力をする」「いいところを見つける」ということも、テレビなどのメディアをストレスなく楽しむコツといえるかもしれませんよ?

<文 / 雛菊あんじ>