少年忍者は『お祭り忍者』などのヒット曲などでも知られる、80年代に活躍した人気グループ「忍者」のデビュー前の名称。そして、ジャニーズJr.SPは、70年代に活躍したグループと同じグループ名を使用していることになる。

「たとえば、光GENJIで大ブームを巻き起こしたローラースケート。これをキスマイに受け継がせたり、現在の『HiHi Jets』もローラースケートが大きな武器となっています。A.B.C-Zが、初代ジャニーズを舞台で再現したこともありました。

『7 MEN 侍』はスケボーを武器にしていますが、これも初期SMAPが『スケートボーイズ』という名前で、スケボーに乗っていたことを思い出します。

 このように、過去の思い入れの深いグループや演出を、最新のグループに落とし込むような手法はここ10年ほどで増えてきていますが、グループ名をそのまま付けるというのは、少し驚きました

 同名グループを送り出す、ジャニーさんの心境について、前出の芸能記者はこうみる。

「もう、余計なオブラートに包む必要もないというのでしょうか。かつて実現できなかったことを、今のグループで再現したいという思いが感じられます。全体的なスキルは高くなっていると思いますし。

 そんな、宿題を片付けるような状態に、『ジャニーさん、終活してるみたい』と感じてしまうファンも一部にいるようですね(笑)

 新たな若手Jr.の演出やネーミングから、ジャニーさんが彼らに何を託しているのかと考えながら見ることも、新たな楽しみのひとつとしてみては?

<取材・文/渋谷恭太郎>