その歓迎ムードには、こんな背景もある。

「少し前だと嵐の二宮くんや大野くん、それからキンプリの平野くんなど、近年のジャニーズの交際報道では、お相手がブログなどでの“匂わせ”画像や、映り込む家具や食器などが一致するなどといった、ちょい漏れがあったことが、幻滅につながりました。

 また、NEWSの小山くんらの合コン騒動、さらに、元TOKIOの山口達也さんの問題など、異性にからむ話題に疲弊する中での、あまりにも美談めいた交際報道。記事の書き方にもトゲや嫌みがなく、あたたかく見守る雰囲気は、その反動もあるような気もします」(芸能記者)

 前出のテレビ誌記者は言う。

「山田くんが以前、週刊誌に取り上げられたのは、熱愛ではなく、お母さんと洋服を選んでいるというもので、そのときも、ファンの間では、ほのぼのとした空気になっていました。

 彼は、Jr.時代に一気に人気が出て、14歳でデビューしています。ファンは、11年目となる今年まで、親目線のように成長を見守ってきました。熱愛報道といっても、イメージを裏切ることなく“清潔な”空気さえ漂う。

 そして、宮田さんが5歳上ということも良かったのかもしれません。様々な要素が微笑ましい視点を作り出した気がします」

 さらに、こんな見方もできると、芸能記者は言う。

「ファンの熱量が高い山田くんは、同世代の女優さんとの恋愛ドラマをやりにくいという声がありました。キスシーンなども、本当にソフトなものしかなく、それはこの先、大人の役者として、さらに飛躍するための懸念材料とも言われていた。

 もしかしたら、こういった美しい恋愛ネタで免疫をつけておいて、この先に恋愛映画やドラマに挑戦する、ということもあるかもしれませんね」

 この恋愛によって、さらに歓迎・応援ムードになるか、はたまた失望させるか。今後の恋の行方が気になるところ。

<取材・文/渋谷恭太郎>