電撃的に発表された、タッキー&翼の解散と、滝沢秀明の年内をもっての芸能界引退、そして今井翼のジャニーズ事務所退所。事務所に残る滝沢は、Jr.の育成や舞台のプロデュースなどに専念するという。
9月11日にデビュー16周年という記念すべき日を迎えたばかりの衝撃的な発表だった。
「同じように、ジャニーズのトップスターで表舞台から一線を退き、裏方に専念しているのは、少年隊の錦織一清さんです。少年隊は、事実上の活動休止状態ですが解散はしていないので、ファンは“待つ覚悟”ができているところがあります。
しかし、タキツバの場合は解散。実際、今井翼のメニエール病の治療とともに、昨年秋から活動休止中でしたが、少年隊のように名義を残しておくという手段はあったはず。でも解散を明言し、滝沢が経営サイドにまわり、今井が退所するとは、相当の決断だったと思います」
と、ジャニーズ事情に詳しい、ある芸能記者は言う。
「小ジャニーさん」と呼ばれるほど……
「ジャニーズ内には、不仲と言われ、メンバー同士、まったく口をきかないグループがあるようです。タキツバも、長年そういう状態だと言われてきました。当たり前の話ですが、コンビですから、ひとりが抜ければ当然、解散となります」(同・記者)
事務所に残る滝沢はジャニーズJr.時代、完全なワントップ状態でまさしく“黄金期”だった。
「ジャニーさんはタレントに対し、ビジネス上で信頼できる“パートナー的要素”を重視する傾向があり、タッキーがまさにそうでした。彼への信頼は非常に厚く、気がつけばさまざまな相談をする存在になっていました。
性格が真面目なタッキーなので、事務所の現状やジャニーさんへの思いを考えるうち、演出などに専念することを決断したのではないのでしょうか」(同・編集者)
タッキーの芸能界引退で、もっとも大きな影響があるのが毎年、春に行われる舞台公演『滝沢歌舞伎』だ。
「一時期、チケットの売れ行きがよくなかったのですが、近年は人気Jr.の出演に加え、昨年よりV6の三宅健が参加することで、再びプラチナチケット化しました。
この舞台には“伝統”があるのでなくなることは大きな痛手です。
タッキーは、ジャニーさんのセンスを最もよく理解し、『小ジャニーさん』と呼ばれることもあったほど。今後、ジャニーさんが力を入れる“舞台”を、どのような形にしていくのか、注目していきたいところです」(前出・記者)
後輩やJr.から人望が厚いタッキーの手腕に、ジャニーズの未来は託されている。
<取材・文/渋谷恭太郎>
(最終更新:2018年9月13日18時)