「『東京ラブストーリー』以後、ヤクザの女や覚せい剤依存など、有森さんはさまざまな汚れ役に挑戦してきました。
それでもこの作品はちょっと度を越しています。“犬男”と交わるシーンまであります。女優として肉体的にも精神的にも追い詰められたようです」(前出・映画ライター)
片嶋監督は故・若松孝二さん、井筒和幸氏などの作品で助監督を務めた後、'95年に監督デビュー。歪んだ愛やテロリズムなど、エッジのきいたテーマに取り組んできた。
「中でも『いぬむこいり』はおどろおどろしい民話を下敷きにしてパンクな物語に仕上げた集大成的な作品。ペテン師や革命家、インチキ政治家などが登場し、カオスな世界が繰り広げられる4時間超えの大作です。ヒロインを演じた有森さんは、監督の世界観に強く影響されていました」(前出・映画ライター)
有森はついに、人生をともにするパートナーを見つけたのだろうかーー。ふたりの交際について有森の所属事務所に問い合わせると、
「大人なのでプライベートのことは本人に任せています」
との回答。片嶋監督本人に聞いてみると、
「ん~、交際についてはノーコメント。ですが、僕の映画に4本も出てくれていますので、よき仕事のパートナーであることは事実です」
どちらも独身で結婚への障害はない。『東京ラブストーリー』では最終的にカンチを射止めたのは、さとみだ。有森の“ラブストーリー”もハッピーエンドを迎えるか。