「命名の理由はいずれもなかなか美しいですが、その絶妙なネーミングセンスのずらし方は、ハロプロ健在だなという気がしました。
そもそも『BEYOOOOONDS』というプロジェクトがどういう位置付けになるのか。複数ユニットをひとまとめにした活動ということで、もしかしたら、ハロプロ本体と別活動する集団になっていったりする可能性も考えられますね」
と、ある芸能記者は言う。
「『CHIKA#TETSU』リーダーの一岡は、大の電車オタクで、グループ名にはそのリーダーの趣味が大きく影響したことは間違いないですよね。グループ名の“#”には、線路のイメージも込められているそうです。
とはいえ、“#”が入っていることで、SNS上でのハッシュタグ認識はどうなるのかなど、一部、引っかかる点はありますが」(同・芸能記者)
ジャニーズに通じるセンス!?
ハロー!プロジェクトのグループ名に関しては、歴代、独特なセンスをもったものがいくつもある。あるスポーツ紙記者は言う。
「石川梨華がいた『美勇伝』とか、『ASAYAN』(テレビ東京)のオーディションで誕生した『太陽とシスコムーン』あたりも面白いグループ名ですね。
そもそも『モーニング娘。』だって、なぜか最後に“。”が付いていたり、あらためて考えると面白い。現在のハロプログループでは、『こぶしファクトリー』が一度聞いたら忘れない、インパクト抜群のネーミングですよね」
第一印象にインパクトがあり、独自のセンスを持つネーミングセンスという意味では、ジャニーズ事務所にもどこか通じる部分がある。前出のスポーツ紙記者が続ける。
「『こぶしファクトリー』は、以前、ジャニーズの“新グループ名”として、なぜかネットで拡散されたことがありました。HiHi Jetsの橋本涼、作間龍斗、7MEN侍の中村嶺亜、本高克樹、なにわ男子の西畑大吾らが所属する、たしか9人組グループだったと思います。
人気のジュニアのピックアップの仕方や、この、ジャニーズなら存在するかもしれない独特のセンスがどこか信ぴょう性を生み出し、ジャニヲタの間で話題を集めたことがありました(笑)。
『BEYOOOOONDS』の新ユニットも、名前のファーストインパクトは抜群。いろんな意味で注目を集めていくことが期待できますね」
すでに、ビヨーンと変幻自在感をみせる『BEYOOOOONDS』の動きからは目が離せない。
<取材・文/渋谷恭太郎>