タイトルの“Defiance”には、反抗的(挑戦的)な態度という意味が。最近、反抗していることがあるかを聞くと、
「今、全国11か所を回るホールツアー中で、めちゃくちゃ食べて、飲んじゃって。ちゃんと自分の身体を管理しなくちゃいけないという気持ちに反抗しています(笑)。でも、美味しいものがたくさんあるんですよ」
困った表情を浮かべる。その土地のスナックにも足を運んだことがあるそう。
「以前、ライブでスナックに行った話をしたら、日本じゃない国のファンの方から“なんで、スナックの話なんてするの!”とSNSでメッセージが届いたんです。文化が違うから、女性が接客してくれるお店と勘違いされているんですよね。東京の人が、意外と東京タワーに行かないのと同じように、地元の方があまり足を運ばないスナックとか屋台に、庶民的で値段が安くて、いい店があるよって知らせたいだけなのに」
一緒に行くのは、チケット争奪戦になっている今ホールツアーのスタッフやバンドメンバー、マネージャー。
最近、驚いたこと
「スタッフの中には、女性もいるんですよ。だから、勘違いされている方々に、今、Defianceとして、この話をしています(笑)」
苫小牧で行った屋台の焼き鳥屋さんや、八戸の70歳くらいの優しいママが作ってくれた手料理が印象に残っていると話す。実は、このツアー以前に、東京で1度だけスナックにひとりで行ったことがあるそう。
「隣に座っているおじいちゃんとか、お店にいる方々が、まったく僕のことを知らないみたいで、普通に世間話をしました(笑)。日本語を習い始めたころ、渋谷の居酒屋にひとりで行って、お客さんと話したりしていたんです。僕から話しかけることが多かったですね。そうやって、日本語がどんどんうまくなりました。懐かしいなぁ。今は、当時みたいに渋谷の居酒屋でひとり飲みするって、できないだろうな」
そう、当時を思い出す。