「ほかのジャニーズファンと比べて、統制は取れていないように見えますね。最近も、目を疑ってしまうような、常軌を逸した行動を目撃したことがあります」
それは、今年のはじめ、関ジャニのメンバーが地方から戻ってきて羽田空港に到着したときだったという。
「到着の1時間ほど前から15〜20歳くらいのファンの子が集まってくるのですが、一か所にではなく、あちらこちらに数人ずつ固まって、立っているんです。それも100人以上はいましたね。異様だったのは、彼女たちはお互いに会話することなくみんな無言なんですね」(同・週刊誌記者)
そして、メンバーがゲートから出てくると、その“ファン”たちは、まるで“暴徒”のように、一斉に押し寄せていくのだと。
「彼女たちは、なんとかタレントに近づいて、彼らの体をぺたぺた触って、カバンや帽子を引っ張ったりするんですが、声は一言も発しないんです。
まるで海外ドラマ『ウォーキング・デッド』のゾンビみたいですよ。やられる方にしてみれば、気持ち悪くて、たまったものじゃないでしょう」(同前)
そこから、さらに驚くような光景が。
「メンバーの中でも、特に大倉や錦戸が標的になっているみたいです。前からくる“暴徒”に対しては、スタッフがなんとか排除するんですが、後ろから来るのは手が回りません。そこで、横山が“殿(しんがり)”を買って出るんです。
近寄る“追っ手”を力づくで避けていました。しかし、はらいよけても、突き飛ばしても、また立ち上がって無言で近寄っていく彼女たち。そんな状況を見ていたら、本当にゾンビみたいで、こちらも気持ちが悪くなりました(笑)」(同前)
その間、大倉や錦戸は反撃することはなく、じっと耐えているという。
「空港に居合わせた一般客は、何事が起きたのかと、目を丸くするばかりですが、彼らが去ったあと、ファンたちはようやく口を開き、“ヨコに突き飛ばされた”“触られた、うれしい”と喜んでいます。本当に異常でした」(同前)
以前、メンバーがファンに暴行を働いた、という記事が出たことがあるが、その記者は「大倉も含めて彼らの気持ちはよくわかります」という。
しかし、どうしてこんなファンが増えてしまったのだろうか。
「ファンクラブ規約の問題が明らかになったり、所属タレントの解散や不祥事が続出して、事務所がファン対策まで手が回らない状況なんですね。また、タレントに女性スキャンダルが発覚すると、離れるファンもいますが、“私たちだって”と、より近寄ることを望むファンが出てきます。事務所あるいはタレントサイドにも責任はあると思います」(前出・芸能プロ関係者)
このまま、暴走がエスカレートすれば、大ごとになりかねない。一刻も早い対策が必要なのでは。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。