不振が続く日本テレビの起死回生となるか―。
日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』内で、12月10日から“朝ドラ” 『生田家の朝』がスタートする。
主演はユースケ・サンタマリアと尾野真千子、脚本は向田邦子賞を受賞したバカリズムで、福山雅治が主題歌と企画プロデュースを担当する。
この企画は不定期特番『ご参考までに。』で、開局65年を機に“新しいドラマ”製作にチャレンジすることを目標に立ち上げられた“福バカドラマPJ(プロジェクト)”。12月OAを目標に準備が進められてきた。
11月20日に放送された『ZIP!』では内容の詳細も明かされた。
テーマは「ごく普通の家族の朝の話」。普通のサラリーマン・生田浩介にユースケ、その妻・早苗を尾野が演じる。中学生の娘と小学生の息子の四人家族のありふれた朝の光景を描く。
ドラマは12月10日~26日の『ZIP!』内(午前7時50分から7分ほど)で放送。全13回を予定。
「今の日テレにとっては、唯一明るいニュースかもしれません」
そう話すのはスポーツ紙記者だ。
日テレといえば10月には「三冠王」の座をテレビ朝日に奪われ、有働由美子をメインキャスターに据え、鳴り物入りでスタートした『news zero』も好調とはいえず、さらには看板バラエティー番組『イッテQ!』のやらせ問題など、これまでの勢いにブレーキがかかり始めている。
「不振の原因の一つには、朝の番組の伸び悩みがあります。それまでダントツだった『ZIP!』と『スッキリ』の視聴者をテレビ朝日の『グッド! モーニング』『モーニングショー』に奪われ苦戦しています。
夜の『news zero』も、それに引きずられるように、こちらも苦戦。全体的に停滞ムードが漂っていますからね」(日テレ関係者)
さらに同局の報道局部長が妻帯者であることを偽り、婚活サイトで複数の女性と交際していることが報じられるなど、新たな不祥事も明らかになった。
「朝ドラは話題性もありますし、キャストはもちろん、福山のプロデュース&バカリズムの脚本という点が魅力です。
バカリズムのドラマは、今や外れなしと言われるほどクオリティーが高く、脚本の仕事は2年先まで埋まってると言われるほどの人気脚本家ですからね。流れを変えるには、いいタイミングでの放送だと思います」(前出・同関係者)
朝ドラが好調だったら、来年からレギュラー化するなんてプロジェクトもありだが……。
<取材・文/小窪誠子>