「私はごく普通の56歳の主婦。モデル体形でもなければ、服にお金だってかけられない」
そう語るのは、毎日の着こなしをアップするブログ「命短し恋せよ乙女★50代の毎日コーデ」が人気の“あっこたん”こと主婦・金子敦子さん。この秋に発売した著書『新 大人の普段着』は、発売後すぐに増刷となる大ヒットとなりました。
そんな金子さんが着こなしのブログをはじめたきっかけとは?
「50代になって、それまでの服が全く似合わなくなりました。大好きだった黒は、顔に影を落として老化した顔が際立って見え、女らしいひざ丈ワンピースは、若作りをしているように感じる。よく着ていたデニムやタイトスカートは、おなかが目立つ。年齢を重ねて、二の腕やひじ、首も気になる。いったい何を着ればいいんだ! と途方にくれました」
でも、そこであきらめなかった金子さん。「おしゃれになりたい!」という思いから、一念発起。日々の着こなしを自撮りしてアップする“着こなしブログ”を始めることに。
バブル、ブランド武装、激太りを経て…
20代はバブル真っ盛りで、ワンレン、ボディコン、アクセサリーやスカーフなどにお給料の多くを費やしていた時代。30歳で結婚し、35歳で出産。
「あのころは、まわりのきれいめママになじもうと頑張っていたコンサバ時代。見栄を張ってブランド物で武装していましたね(笑)“誰かの目”を意識したおしゃれだったなと思います」
38歳でかねてからの夢だった看護師を目指し、その後、ガッツで夢をかなえた金子さん。40歳のとき夫の転勤で沖縄へ。子育てや仕事で忙しく、沖縄の気候風土も相まってカジュアルスタイル一辺倒になり、なんと人生最大体重の60kgに!
「服が全部入らなくなったことで、ようやくダイエットをはじめたの。このころから自分らしいスタイルってなんだろうってぼんやりと考えるようになりましたね」