「TOKIOもソロ活動が充実し、不満をいだくメンバーもなく順風満帆だったんですけどね。山口達也が事件を起こしていなかったら、現在も5人で、ソロとグループ活動を充実して行っていたはずです」
まずはグループの人気を優先
グループからの離脱のひとつのパターンが、山口達也のように、事件などにより本人の意思と関係なく、突然の脱退や退所となるケースだ。
元NEWSの内博貴と草野博紀は未成年飲酒疑惑の後、グループを脱退した。Hey! Say! JUMPの森本龍太郎は未成年喫煙疑惑、KAT-TUNの田中聖は「度重なるルール違反行為」を理由にグループから脱退。
それ以外のパターンは、留学や自身の新たな音楽活動や演技の可能性などを探るケースだ。
渋谷すばるや岡本圭人、KAT-TUNの赤西仁と田口淳之介、病気の療養も重なるが今井翼も、ジャニーズ事務所退所後も新たな芸能活動の道を歩む意思を表明している。
ある芸能ジャーナリストは言う。
「山下智久や錦戸亮がNEWSを脱退したのも、ここにあたりますね。現在は、CD売り上げも頭打ちで、ドラマの視聴率も全体的に低い。国民的な人気者となるには、なかなか難しい状況です。
デビュー10年未満のグループは、仮に現在の活動への不満や他の活動への意欲があったとしても、まずはグループ全体の人気が上がることを優先させているのではないでしょうか」
そんな中での、パニック障害という体調面での相次ぐ活動休止。前出の芸能ジャーナリストは言う。
「かつて堂本剛も過呼吸で一時休養したことがありますが、岩橋も松島も、自らの目標や夢を優先させたのではなく、ファンやメンバーに対して申し訳なく思う気持ちが伝わる形での活動休止でした。SNSでエゴサーチができるこの時代、アイドル活動の厳しさを感じます」
活動休止を発表した岩橋と松島の再開時期は現時点で未定だが、彼らが帰るころに、他の離脱者が出ておらず、安心して戻れる状態であることを願う。
<取材・文/渋谷恭太郎>
※誤字を訂正(2018年12月1日21:30更新)